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夢真ホールディングスの吸収合併による上場廃止と配当金、株主の今後について

2021.01.29

1月29日、東証1部上場のビーネックスグループ(2154)とジャスダック上場の夢真ホールディングス(2362)は、吸収合併による経営統合を発表しました。

・夢真ホールディングスは2021年3月30日上場廃止
・ビーネックスグループ「1」、夢真ホールディングス「0.63」
・夢真ホールディングスの配当金は、吸収合併の効力発生を条件に廃止

夢真ホールディングスは2021年3月30日(火)に上場廃止になる予定です。最終売買日は3月29日(月)です。

合併比率はビーネックスグループ「1」に対して、夢真ホールディングス「0.63」です。夢真ホールディングス1株につき、ビーネックスグループ0.63株が割り当てられます。

夢真ホールディングスの配当金について

夢真ホールディングスの配当金について

これに伴い、夢真ホールディングスの2021年9月期の中間配当が無配になります。

前回の予想は1株15円、前期の実績も1株15円でした。夢真ホールディングスは9月決算企業です。

なお、配当金は、吸収合併の効力が発生して夢真ホールディングスの上場廃止が決定することで無配になります。仮に吸収合併がなくなると、配当金が元に戻る可能性があります。

夢真ホールディングスの株価について

両社の株価は「1」と「0.63」に近づくように動きます。

1月29日時点で、ビーネックスグループ1,234円、夢真ホールディングス713円でした。仮にビーネックスグループが1,234円で動かないとすると

1,234円×0.63=777.42円

となり、夢真ホールディングスは約65円割安となります。

ただし、ビーネックスグループの株価も動くので、ビーネックスグループ2,000円と夢真ホールディングス1,260円、ビーネックスグループ1,000円と夢真ホールディングス630円という組み合わせもあります。

夢真ホールディングスの株主の今後について

夢真ホールディングスの株主は、上場廃止以降、保有株がビーネックスグループになります。

例えば、夢真ホールディングス100株はビーネックスグループ63株です。ビーネックスグループは100株単位で取引するので、63株は単元未満株です。

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。

ビーネックスグループは半期ごとに配当金を出しています。次回、2021年6月期の期末配当は1株27円です。内訳は普通配当25円、記念配当2円です。

合併比率を考慮すると、夢真ホールディングスの株主はビーネックスグループ株になっても、夢真ホールディングス1株あたり17円もらえるというわけです。

配当金27円×0.63円=17.01円

夢真ホールディングスがビーネックスグループになっても、業種が大きく変わるわけではないので、そのまま株主を続ける人は多いと思います。

もし、単元未満株の換金や買い増しが面倒であれば、夢真ホールディングスの上場廃止前に売却することをオススメします。

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