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エンチョーの株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(2025年8月28日廃止)

2025年5月9日、東証プライム上場のDCMホールディングス(3050)は、スタンダード上場のエンチョー(8208)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

エンチョーの株式交換による上場廃止と株主への影響

・ エンチョーは2025年8月28日に上場廃止
・ エンチョーの株式は、DCMホールディングスの株式に換わる
・ DCMホールディングス1株に対し、エンチョー0.85株

エンチョーは2025年8月28日(木)に上場廃止となる予定です。最終売買日は8月27日(水)です。

重要な株式交換比率は、DCMホールディングス1に対して、エンチョー0.85です。エンチョーの上場廃止後、エンチョー株式1株はDCMホールディングス株式0.85株に交換されます。

例えば、エンチョーを100株保有する株主は、DCMホールディングス85株に交換されます。DCMホールディングスは100株単位で取引されるため、85株は単元未満株となります。

単元未満株はSBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。保有する株数に応じて、DCMホールディングスの配当を受け取ることもできます。

(例)エンチョーの上場廃止後の保有株数について

・ 上場廃止まで:エンチョー100株
・ 上場廃止後:DCMホールディングス85株

上記のエンチョー100株を保有する株主は、このように交換されます。

エンチョーの株価の今後の見通し

5月12日以降、両社の株価が近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。5月9日時点で、DCMホールディングスの株価は1,344円、エンチョーの株価は834円です。仮にDCMホールディングスの株価が1,344円のままだとすると、

・ 1,344円 × 0.85=1,142.4円

となり、エンチョーは約309円割安となります。ただし、DCMホールディングスの株価も変動するため、

・ DCMホールディングス2,000円、エンチョー1,700円
・ DCMホールディングス500円、エンチョー425円

となる可能性もあります。

株式交換比率に基づいた株価の調整が終わると、両社の株価は連動するようになります。親会社であるDCMホールディングスの株価が上がれば、エンチョーの株価も上がります。逆に親会社の株価が下がれば、子会社の株価も下がります。この傾向が上場廃止日まで続く見込みです。

エンチョーの配当金について

エンチョーの配当金

エンチョーは3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。

2025年3月期の期末配当は、1株当たり5円の予定です。

2026年3月期の中間配当および期末配当は、権利確定日がエンチョーの上場廃止後のため、無配となります。

エンチョーの株主優待について

廃止された優待

(1)対象となる株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、500株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 500株以上:12,000円分の割引券(200円 × 60枚)
・ 1,000株以上:24,000円分の割引券(200円 × 120枚)
・ 1,500株以上:36,000円分の割引券(200円 × 180枚)
・ 2,000株以上:48,000円分の割引券(200円 × 240枚)
・ 2,500株以上:60,000円分の割引券(200円 × 300枚)

エンチョーの株主優待は200円割引券です。購入金額2,000円ごとに1枚使えます。

2026年3月の優待は廃止されました。2025年3月の優待が最後となります。

エンチョーの株式交換のまとめ

エンチョーの定時株主総会は2025年6月27日(金)に開催される予定です。関心がある方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。

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