NSユナイテッド海運のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格10,600円)
2026年7月31日(金)、東証プライム上場の日本郵船(9101)は、同じくプライム上場のNSユナイテッド海運(9110)に対してTOB(株式公開買付け)を実施すると発表しました。
NSユナイテッド海運のTOB:非公開化による上場廃止へ
このTOBは、NSユナイテッド海運の筆頭株主である日本製鉄(5401)とともに一般株主の保有する株式を取得し、株式を非公開化することを目的としています。TOBが成立し、その後の手続が完了すれば、NSユナイテッド海運は上場廃止となる見込みです。
株主が保有株を売却し利益を確定させるには、指定の期間内にTOBに応募する方法と、市場で売却する方法の2つの選択肢があります。
TOB条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):10,600円
2. 買付期間(TOB期間):2026年11月下旬〜12月下旬頃(原則20営業日)
3. 決済開始日:2026年12月下旬〜2027年1月下旬頃
4. 買付予定数(下限):3,524,375株
5. 公開買付代理人(応募窓口):野村證券
6. 配当:2027年3月期の配当はTOBの成立を条件に無配(0円)へ修正
NSユナイテッド海運の株価見通し
TOB発表当日の終値(7月31日)は8,040円でした。TOB価格の10,600円は終値を大きく上回るため、発表後はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止までTOB価格近辺で推移することが予想されます。
NSユナイテッド海運のTOBに応募するメリット
NSユナイテッド海運のTOBに応募するメリットは、今後の市場価格の変動に左右されず、TOB価格である1株10,600円で確実に株式を売却できることです。
具体的には、NSユナイテッド海運の株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2026年12月下旬〜2027年1月下旬頃以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
NSユナイテッド海運は3月決算企業です。配当の基準日は毎年9月末(第2四半期末配当)と3月末(期末配当)に設定されています。
2027年3月期の配当については、TOB成立を条件に、前回予想の295円(第2四半期末配当145円・期末配当150円)から無配へ修正されました。なお、TOBが不成立となった場合は、配当方針が再度検討される可能性があります。
NSユナイテッド海運のTOBと株主への影響
TOB価格の10,600円は、2026年5月高値の8,460円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。NSユナイテッド海運の上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座がある方はTOB期間中に応募手続きをご確認ください。
(2)週明け8月3日(月)はストップ高比例配分になる可能性が高いです。市場でスムーズに売却できるのは、株価がTOB価格に近づく8月4日(火)以降になる見通しです。








