イオンモールの株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(2025年7月1日廃止)
2025年2月28日、東証プライム上場のイオン(8267)は、イオンモール(8905)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。そして4月11日、株式交換の詳細が発表されました。
イオンモールの株式交換に伴う上場廃止と株主への影響
・ イオンモールは2025年7月1日廃止
・イオンモールの株式は、イオンの株式に換わる
・ イオン1、イオンモール0.65
イオンモールは2025年7月1日(火)に上場廃止となる予定です。最終売買日は6月27日(金)です。
重要な株式交換比率はイオン1に対して、イオンモール0.65です。イオンモールの上場廃止後、イオンモール1株はイオン0.65株に交換されます。
例えば、イオンモールを100株保有する株主は、イオン65株に交換されます。イオンは100株単位で取引されるため、65株は単元未満株となります。
単元未満株はSBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。保有する株数に応じて、イオンの配当を受け取ることもできます。
(例)イオンモールの上場廃止後の保有株数について
・ 上場廃止まで:イオンモール100株
・ 上場廃止後:イオン65株
上記のイオンモール100株を保有する株主は、このように交換されます。
イオンモール株価の今後の動向
4月14日以降、両社の株価が近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。4月11日時点で、イオン4,094円、イオンモール2,507.5円です。仮にイオンの株価が4,094円のままだとすると、
4,094円×0.65=2,661.1円
となり、イオンモールは約154円割安です。ただし、イオンの株価も動くので
・ イオン5,000円、イオンモール3,250円
・ イオン3,000円、イオンモール1,950円
となる可能性もあります。
株価の調整が終わると、両社の株価は連動するようになります。親会社であるイオンの株価が上がれば、イオンモールの株価も上がります。逆に、親会社の株価が下がれば、子会社の株価も下がります。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
イオンモールの配当金について
イオンモールは2月決算の企業です。毎年8月末に中間配当、2月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年2月期の期末配当は1株当たり25円の予定です。2026年2月期の中間配当および期末配当は、イオンモールが上場廃止後のため、イオンの配当となります。
イオンモールの株主優待について
(1)対象となる株主:毎年2月末時点の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:イオンギフトカード3,000円分
・ 500株以上:イオンギフトカード5,000円分
・ 1,000株以上:イオンギフトカード10,000円分
イオンモールの株主優待は、上記以外に長期保有特典やイオンラウンジの利用権があります。
2026年2月の優待は廃止が決定しました。2025年2月の優待が最後となります。
イオンモールの株式交換のまとめ
イオンおよびイオンモールの定時株主総会は、2025年5月22日に開催される予定です。関心がある方は、株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。