イオンモールの株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について
2025年2月28日、東証プライム上場のイオン(8267)は、イオンモール(8905)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
イオンモールの株式交換に伴う上場廃止と株主への影響
イオンモールは2025年7月に上場廃止となる予定です。2025年4月上旬に、上場廃止日や株式交換比率を含めた詳細が発表される予定です。
仮に、株式交換比率がイオン1に対してイオンモール0.5とすると、イオンモールの上場廃止後、イオンモール1株はイオン0.5株に交換されます。
例えば、イオンモールを100株保有する株主は、イオン50株に交換されます。イオンは100株単位で取引されるため、50株は単元未満株となります。
単元未満株はSBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。保有する株数に応じて、イオンの配当を受け取ることもできます。
(例)イオンモールの上場廃止後の保有株数について
・ 上場廃止まで:イオンモール100株
・ 上場廃止後:イオン50株
上記のイオンモール100株を保有する株主は、このように換算されます。
イオンモール株価の今後の動向
株式交換比率が未定のため、投資家の思惑によって、株価が乱高下する可能性があります。
2025年4月上旬以降は、両者の株価が株式交換比率に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
株価の調整が終わると、両者の株価は連動するようになります。親会社であるイオンの株価が上がれば、イオンモールの株価も上がります。逆に、親会社の株価が下がれば、子会社の株価も下がります。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
イオンモールの配当金について
イオンモールは2月決算の企業です。毎年8月末に中間配当、2月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年2月期の期末配当は後日発表予定です。2025年1月9日時点の予想は1株当たり25円でした。
イオンモールの株主優待について
(1)対象となる株主:毎年2月末時点の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:イオンギフトカード3,000円分
・ 500株以上:イオンギフトカード5,000円分
・ 1,000株以上:イオンギフトカード10,000円分
イオンモールの株主優待は、上記以外に長期保有特典やイオンラウンジの利用権があります。
2025年2月の株主優待については、継続するか廃止するかを含め、後日発表予定です。
2026年2月の優待は、権利確定日が上場廃止後のため、廃止されるでしょう。
イオンモールの株式交換のまとめ
イオンおよびイオンモールの定時株主総会は、2025年5月中旬から下旬にかけて開催される予定です。関心がある方は、株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。