シンニッタンのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格403円)
2025年2月28日、投資ファンドのスパークス・グループは、東証スタンダード上場のシンニッタン(6319)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB実施によるシンニッタンの上場廃止の理由
投資ファンドがシンニッタンの株式をすべて買い取り、非公開化するため、シンニッタンは上場廃止となる予定です。
シンニッタンの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、または株式市場で売却することもできます。
シンニッタンのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:403円
2. TOB期間:2025年3月3日(月)から4月14日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年4月21日(月)
4. 買付予定株数:上限なし、下限24,832,400株
5. 買付代理人:野村證券(証券会社)
6. 配当:TOB成立を条件に廃止される見込み
シンニッタンの株価の今後の動向
2月28日の終値は207円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
シンニッタンのTOBに応募するメリット
シンニッタンのTOBに応募するメリットは、TOB価格403円で売却できることです。
具体的には、シンニッタンの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、TOBへの応募手続きを行う必要があります。TOBに応募すると、2025年4月21日から買い付け代金が支払われる予定です。
シンニッタンのTOBが配当に与える影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
シンニッタンは3月決算の企業で、期末に一括配当を行う銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年3月期の期末配当は、TOB成立を条件に無配となります。2024年5月15日時点の配当予想は、1株当たり10円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
シンニッタンのTOBと株主への影響
TOB価格が直近の高値を上回るため、多くの株主に含み益が生じています。シンニッタンの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が生じている場合:TOBに応募することで、利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却するのが適切
(1) TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2) ストップ高比例配分が続くため、2025年3月5日から株式市場で売却が可能です。