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ＭＩＣＳ化学（ミックス）が上場廃止になる理由について

2023年10月17日、東証プライム上場の中本パックス(7811)は、ＭＩＣＳ化学(7899)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

・ＭＩＣＳ化学は2024年1月30日上場廃止
・中本パックス「1」、ＭＩＣＳ化学「0.28」

ＭＩＣＳ化学は2024年1月30日（火）に上場廃止になります。最終売買日は1月29日（月）です。

重要な株式交換比率は中本パックス「1」に対して、ＭＩＣＳ化学「0.28」です。上場廃止後、ＭＩＣＳ化学1株は中本パックス0.28株に換わります。

例えば、ＭＩＣＳ化学を100株保有する株主は中本パックス28株になります。中本パックスは100株単位で取引するので、28株だと単元未満株です。

単元未満株はSBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。

（2024年1月29日まで）ＭＩＣＳ化学100株
（2024年1月30日から）中本パックス28株

上記100株の株主は、このように換わります。

ＭＩＣＳ化学に対するTOBについて

なお、同時に発表されたＭＩＣＳ化学へのTOB（株式公開買い付け）については、大株主向けに実施されます。TOB価格が、ＭＩＣＳ化学の直近の株価よりも安いです。

一般株主が応募することを想定していません。TOBに申し込むと儲け損なうので静観です。

ＭＩＣＳ化学の今後の株価について

両社の株価は「1」と「0.28」に近づくように動きます。サヤ寄せです。

10月17日時点で、中本パックス1,638円、ＭＩＣＳ化学399円です。仮に中本パックスが1,638円で動かないとすると、

1,638円×0.28＝458.64

となり、ＭＩＣＳ化学は約60円割安です。ただし、中本パックスの株価も動くので

・中本パックス2,000円、ＭＩＣＳ化学560円
・中本パックス1,000円、ＭＩＣＳ化学280円

となる可能性もあります（TOBが実施されるので、ＭＩＣＳ化学280円の可能性は低いです）。

親会社である中本パックスの株価が上がれば、子会社のＭＩＣＳ化学の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。この傾向が上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

ＭＩＣＳ化学の配当金について

ＭＩＣＳ化学は4月決算企業です。毎年10月末に中間配当、翌年4月末に期末配当の権利がもらえます。

・2024年4月期の中間配当（2023年10月）・・・1株5円（予定）

ＭＩＣＳ化学は2024年1月30日に上場廃止になる予定です。次回、2024年4月期の中間配当が最後です。

配当金5円×100株＝500円

ＭＩＣＳ化学を100株保有する株主の場合、配当金は500円（税込）もらえます。権利付き最終日は2023年10月27日（金）です。

中本パックスの株主優待について

（クオカード）

(1)対象となる株主・・・毎年2月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード1,000円分
・200株以上・・・クオカード2,000円分

上記の通り、ＭＩＣＳ化学の株主は保有株が中本パックス株に換わります。中本パックスの株主になると、毎年2月末に優待の権利がもらえます。クオカードは毎年5月末ごろ到着予定です。

中本パックスの優待がもらえるのは、ＭＩＣＳ化学を400株以上保有する株主です。

ＭＩＣＳ化学400株×0.28＝中本パックス112株

クオカード1,000円分がほしい方は余った12株を売却、2,000円分がほしい方は88株を追加購入して対応してください。

次回、2024年2月優待の権利付き最終日は2024年2月27日（火）です。28日まで購入すると間に合います。