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田中化学研究所の株式交換による上場廃止と株主への影響について(2026年1月28日廃止)

2025.10.28

東証プライム上場の住友化学(4005)は、2025年10月28日(火)にスタンダード上場の田中化学研究所(4080)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

田中化学研究所の株式交換による上場廃止の概要とスケジュール

田中化学研究所は、住友化学の株式交換による完全子会社化により、2026年1月28日(水)に上場廃止となる予定です。売買最終日は1月27日(火)です。

株式交換比率は2026年1月16日(金)に決定します。株式交換比率の計算式は以下の通りです。

株式交換比率 = 424円 ÷ 住友化学の株式の平均価格

田中化学研究所の1株あたりの対価となる金額(基準価格)は424円と決定しました。住友化学の株式の平均価格は、2026年1月13日(火)から16日(金)まで4営業日の終値の平均値とします。例えば、平均価格が500円だと仮定して株式交換比率を計算すると、以下の結果となります。

株式交換比率 = 424円 ÷ 500円 = 0.848

株式交換比率は小数点第3位を四捨五入し、田中化学研究所の株式1株に対し、住友化学の株式0.85株が割り当てられることになります。

仮に、田中化学研究所の株式を100株保有していた場合、住友化学の株式85株が交付されます。住友化学の単元株取引の単位は100株であるため、この85株は単元未満株として扱われます。

単元未満株の取り扱いについて

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券など、単元未満株の売買サービスを提供する主要ネット証券などを通じて売却が可能です。また、単元未満株であっても、保有株数に応じて住友化学の配当を受け取れます。

また、株主は住友化学に対して、単元株への買増請求や、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。

住友化学と田中化学研究所の今後の株価について

2025年10月29日(水)以降、両社の株価は異なる傾向で推移することが予想されます。田中化学研究所は、交換対価となる基準価格が424円と決定されているため、この424円近辺で大きな変動なく推移すると考えられます。

一方、住友化学の株価は決算発表等の個別の事情によって変動することが予想されます。

株式交換のまとめ

田中化学研究所の臨時株主総会は、株式交換の承認を目的として、2025年12月25日(木)に開催される予定です。株主の方は、この機会に株式交換に関する詳細について、直接質問されることをおすすめします。

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