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ジェコーの上場廃止と株主の今後について

2020.12.07

12月7日、東証1部上場のデンソー(6902)は、ジェコー(7768)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

・ジェコーは2021年3月30日上場廃止
・デンソー「1」、ジェコー「0.55」

ジェコーは2021年3月30日(火)に上場廃止になります。最終売買日は3月29日(月)です。

重要な株式交換比率は、デンソー「1」に対して、ジェコー「0.55」です。上場廃止後、ジェコー1株はデンソー0.55株に換わります。

ジェコーの株価について

両社の株価は、「1」と「0.55」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。

その後、比率とほぼ同じように動きます。

12月7日時点で、デンソー5,795円、ジェコー2,565円でした。仮に、デンソーが5,795円で動かないとすると、

5,795円×0.55=3,187.25

となり、ジェコーは約623円割安となります(配当金は省略)。

ただし、デンソーの株価も常に変動するので、デンソー10,000円とジェコー5,500円、デンソー5,000円とジェコー2,750円という組み合わせもあります。

デンソー日足チャート

デンソー日足チャート

12月8日終値5,702円。前日比82円安でした。

株主交換で親会社になる企業は、発表後に下落することが多いです。デンソーは12月から急騰していたこともあり、利益確定もあるでしょう。

ジェコー日足チャート

ジェコー日足チャート

12月8日終値3,065円。前日比500円ストップ高比例配分でした。

比率を見るとジェコーが大幅に割安です。割安な銘柄の株価が上昇し、サヤ寄せしています。

値幅制限の関係で、この日は500円だけでストップしました。サヤ寄せが終わると、その後は両社の株価が連動します。

デンソーの株価が上がればジェコーの株価も上がり、デンソーが下がればジェコーも下がる。

この傾向が上場廃止まで続く見込みです。

ジェコーの株主の今後について

ジェコーの株主は、上場廃止以降に保有株がデンソー株に換わります。

例えば、ジェコー100株はデンソー55株です。デンソーは100株単位で取引するので、55株が単元未満株です。

(2021年3月まで)ジェコー100株
(2021年4月以降)デンソー55株

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。

2021年2月5日(予定)に臨時株主総会が開催されます。気になる方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。

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