マックスバリュ東北の上場廃止と株主優待、株主の今後について
12月10日、東証1部上場のイオン(8267)は、マックスバリュ東北(2655)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・マックスバリュ東北は2020年2月27日上場廃止
・イオン「1」、マックスバリュ東北「0.65」
・優待券(割引券)がキャッシュバックカードに換わる
・2020年2月優待はもらえる
・イオンの優待をもらえない株主あり
マックスバリュ東北は2020年2月27日(木)に上場廃止になります。最終売買日は2月26日(水)です。
重要な株式交換比率は、イオン「1」に対して、マックスバリュ東北「0.65」です。上場廃止後、マックスバリュ東北1株は、イオン0.65株に換わります。
マックスバリュ東北の株価について
両社の株価は、「1」と「0.65」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
その後、比率とほぼ同じように動きます。
12月10日時点で、イオン2,231.5円、マックスバリュ東北1,509円でした。仮にイオンが2,231.5円のままだとすると、
2,231.5円×0.65=1,450.475円
となり、マックスバリュ東北は約59円割高の状態となります。
ただし、イオンの株価も常に変動するので、イオン2,500円とマックスバリュ東北1,625円、イオン2,000円とマックスバリュ東北1,300円という組み合わせもあります。
イオン日足チャート
12月11日終値2,235.5円。前日比4円高でした。
マックスバリュ東北日足チャート
12月11日終値1,433円。前日比76円安。マックスバリュ東北が割高だったため、株価が急落しました。
今後、イオンの株価が上がればマックスバリュ東北も上がり、イオンが下がればマックスバリュ東北も下がる。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
マックスバリュ東北の株主優待について
株主優待の詳細
(1)対象となる株主・・・毎年2月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・優待券100円分×50枚
・1,000株以上・・・優待券100円分×100枚
・2,000株以上・・・優待券100円分×200枚
(3)発送時期・・・6月上旬以降、発送予定
※りんご、あきたこまち+切り餅、稲庭うどんの選択も可能
マックスバリュ東北の株主優待は優待券です。毎年2月末の株主は年1回、優待がもらえます。
優待券は、1,000円購入するごとに、1枚利用可能です。約10%割引となります。
その他、優待券以外に、りんご、あきたこまち+切り餅、稲庭うどんを選択することもできました。
2020年2月優待は予定通り実施されます。ただ、優待券以外の商品を選べるかについては、詳細を含めて未定とのことです。後日発表されます。
イオンの株主優待について
株主優待の詳細
(1)対象となる株主・・・毎年2月末・8月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・優待カード(オーナーズカード)3%キャッシュバック
・500株以上・・・優待カード(オーナーズカード)4%キャッシュバック
・1,000株以上・・・優待カード(オーナーズカード)5%キャッシュバック
・3,000株以上・・・優待カード(オーナーズカード)7%キャッシュバック
(3)利用可能期間
・2月優待・・・3月1日から8月末まで→10月キャッシュバック
・8月優待・・・9月1日から2月末まで→4月キャッシュバック
※その他、継続保有3年でギフトカードがもらえる
イオンの株主優待はオーナーズカードです。毎年2月末と8月末の株主は年2回、優待がもらえます。
イオンで購入した金額の一部が現金でキャッシュバックされます。保有株数が多いほど、キャッシュバック率も高いです。
マックスバリュ東北の株主の今後について
マックスバリュ東北の株主は、上場廃止以降、保有株がイオン株に換わります。
例えば、マックスバリュ東北100株はイオン65株です。イオンは100株単位で取引するので、65株は単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
ただし、株数が変化すると、優待の内容も大きく変わります。
「マックスバリュ東北→イオン」による優待の変化
(1)マックスバリュ東北100株(100円×50枚)→イオン65株(優待なし)
(2)マックスバリュ東北1,000株(100円×100枚)→イオン650株(4%キャッシュバック)
(3)マックスバリュ東北2,000株(100円×200枚)→イオン1,300株(5%キャッシュバック)
マックスバリュ東北の優待をもらうために、必要最小限の株数を保有していた投資家は、株式交換によって優待が変化します。
特に、(1)マックスバリュ東北100株の場合、優待がもらえなくなります。
マックスバリュ東北の上場廃止後、イオン株を追加購入するか、もしくは、その前にマックスバリュ東北を売却して、別の優待銘柄に乗り換えると良いでしょう。
また、(2)(3)も優待目当てであれば、株数が多いので、余分な株数を売って換金し、別の優待銘柄を買うことをオススメします。
マックスバリュ東北の優待券は約10%割引です。4%・5%のキャッシュバックでは、もの足りないと感じるかもしれません。
イオンをよく利用する方であれば、そのまま株主を続けてみてはいかがでしょうか。