富士ソフトの株式分割と配当金、株主優待への影響について
富士ソフトの株式分割の主なポイント
2023年4月25日、東証プライム上場の富士ソフト(9749)が株式分割を発表しました。
・株式分割は「1→2」
・2023年12月期の中間配当に影響なし
・2023年12月期の期末配当から影響あり
詳細は以下の通りです。
富士ソフトの株式分割の詳細について
富士ソフトは、2023年6月30日を基準日として、「1→2」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって200株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)株価9,000円×100株=(分割後)株価4,500円×200株=資金90万円
株数が2倍に増えても、株価が2分の1になるので、投資資金は90万円で変わりません。
2023年6月29日から株価が2分の1になります。28日(水)までが分割前の株価、29日(木)以降が分割後の株価です。
富士ソフトの配当金への影響について
富士ソフトは12月決算企業です。6月に中間配当、12月に期末配当(の権利)がもらえます。
富士ソフトの配当金について
・2022年12月期の中間配当(22年6月)・・・1株54円
・2022年12月期の期末配当(22年12月)・・・1株73円
・2023年12月期の中間配当(23年6月)・・・1株68円(予)
・2023年12月期の期末配当(23年12月)・・・1株34.5円(予)
2023年12月期の期末配当(23年12月)から、分割後の株主が対象になります。
2022年12月期の中間配当と期末配当、2023年12月期の中間配当(23年6月)については、分割前の株主が対象です。
分割前100株の株主(2022年12月期の期末配当)
・配当金73円×100株=7,300円
分割前100株の株主の場合、配当金は7,300円(税込)です。
分割後200株の株主(2023年12月期の期末配当)
・配当金34.5円×200株=6,900円
同じ株主が2023年12月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減って、株数が2倍に増えました。
計算すると6,900円(税込)に減少しています。期末配当だけで比べると減配ですが、中間配当も合わせると増配になる予定です。
分割後100株の株主(2023年12月期の期末配当)
・配当金34.5円×100株=3,450円
分割後に100株買った株主は、3,450円(税込)もらえます。
次回、中間配当の権利付き最終日は2023年6月28日(水)です。期末配当の権利付き最終日は2023年12月27日(水)です。配当金がほしい方は、それぞれの権利付き最終日までに買えば間に合います。
富士ソフトの株主優待への影響について
(画像)筆ぐるめ30
(分割前の優待)
(1)対象となる株主・・・毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容・・・以下より1点を選択
・はがきソフト『筆ぐるめ』Windows版(DVD)
・しいたけ詰め合わせ
富士ソフトの株主優待は、筆ぐるめ、または、しいたけ詰め合わせです。毎年12月末の株主は年1回、優待がもらえます。
富士ソフトは毎年11月下旬に、その年の優待が発表されます。以前の条件を適用すると「100株以上」が「200株以上」に変更されると思われます。
次回、2023年12月優待の権利付き最終日は2023年12月27日(水)です。優待がほしい方は12月27日までに買えば間に合います。