青森銀行とみちのく銀行の経営統合による上場廃止と株主優待、株主の今後について(2022年3月30日廃止)
2021年11月12日、東証1部上場の青森銀行(8342)とみちのく銀行(8350)が経営統合の詳細を発表しました。
・両行は2022年3月30日上場廃止
・2022年4月1日新規上場
・青森銀行「1」、みちのく銀行「0.46」
青森銀行とみちのく銀行は、2021年3月30日(水)に上場廃止となり、4月1日(金)から新会社「プロクレアホールディングス」が上場します。最終売買日は3月29日(火)です。
重要な比率は、青森銀行「1」に対して、みちのく銀行「0.46」です。上場廃止後に青森銀行1株はプロクレアホールディングス1株、みちのく銀行1株はプロクレアホールディングス0.46株にそれぞれ換わります。
例えば、みちのく銀行100株はプロクレアホールディングス46株です。プロクレアホールディングスは100株単位で取引する予定ですから、46株が単元未満株です。
(2022年3月29日まで)みちのく銀行100株
(2022年4月1日から)プロクレアホールディングス46株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
青森銀行とみちのく銀行の株価について
両行の株価は「1」と「0.46」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。
11月12日時点で、青森銀行1,910円、みちのく銀行881円でした。仮に青森銀行が1,910円で動かないとすると
1,910円×0.46=878.6円
となり、みちのく銀行は約3円割高となります。ただし、青森銀行の株価も動くので
・青森銀行2,000円、みちのく銀行920円
・青森銀行1,500円、みちのく銀行690円
という組み合わせもあります。
どちらかの株価が上がれば、もう一方の株価も上がり、どちらかが下がれば、もう一方も下がる。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
青森銀行の株主優待について
(カタログギフト)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・青森県特産品カタログギフト3,000円相当
・1,000株以上・・・青森県特産品カタログギフト6,000円相当
青森銀行の株主優待は、特産品のカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。
次回、2022年3月優待が最後です。継続保有1年以上の条件がついているので、これから買っても間に合いません。
現在の株主は2022年3月29日まで株主を続けると優待の権利がもらえます。
みちのく銀行の株主優待について
(カタログギフト)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・カタログギフト3,000円相当
・1,000株以上・・・カタログギフト5,000円相当
みちのく銀行の株主優待もカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、青森県を含む全国の商品を選ぶことができます。
次回、2022年3月優待が最後です。こちらも継続保有1年以上の条件がついているので、これから買っても間に合いません。
現在の株主は2022年3月29日まで株主を続けると優待の権利がもらえます。
「みちのく銀行→プロクレアホールディングス」による優待の変化
・みちのく銀行100株(3,000円相当)→プロクレアホールディングス46株(単元未満株)
みちのく銀行100株の株主は、経営統合によって単元未満株になります。
プロクレアホールディングスの優待は未定ですが、仮に実施されるとしても単元未満株ではもらえないでしょう。
2022年4月以降にSBI証券やマネックス証券で54株買って100株に増やすか、もしくは保有株を売却して別の優待銘柄に乗り換えることになります。
青森銀行の株主は株数が変わらないので大きな変化はないですが、みちのく銀行の株主はかなり悩むことになりそうです。