日本電解の倒産による上場廃止とマネーゲームについて(2024年12月28日廃止)
日本電解(にっぽんでんかい)が上場廃止になる理由について
2024年11月27日、東証グロース上場の日本電解(5759)が倒産(民事再生)しました。
これにより、東京証券取引所は日本電解の上場廃止を決定しました。日本電解は2024年12月28日(土)に上場廃止になります。売買最終日は12月27日(金)です。
日本電解の残りの営業日を確認する
11月(2営業日)
28日、29日
12月(20営業日)
2日、3日、4日、5日、6日、9日、10日、11日、12日、13日、16日、17日、18日、19日、20日、23日、24日、25日、26日、27日
2024年11月と12月を合わせると、残り22営業日です。ただし、売り注文が殺到すると、売りたくても売れない状況になります。不幸中の幸いとして、27日終値が537円です。倒産前の株価が非常に高いです。1円売り気配になる前に、どこかで下げ止まると予想されます。
倒産前の株主は、できるだけ早く売却して損切りすることをオススメします。
日本電解日足チャート
6月14日高値1,124円から長い期間にわたって右肩下がりが続いています。倒産する上場企業は、倒産直前に不思議な上昇が起きるケースが多いです。投資家は株価の上昇を見て終わりが近づくことを察知します。
日本電解に関しては継続疑義の状態でしたが、倒産のタイミングが全く読めませんでした。株主にとっては、不意打ちを食らったと思われます。
日本電解2024年12月6日~9日5分足チャート
・12月6日:始値45円、高値74円、安値43円、終値74円、出来高2074万8900株
・12月9日:始値84円、高値99円、安値64円、終値70円、出来高1413万8800株
6日(金曜日)と9日(月曜日)の5分足チャートです。
日本電解のマネーゲームが活発化し、安値43円から高値99円まで2.3倍に急騰しました。
6日は9時3分に上場来安値43円をつけ、右肩上がりの上昇となりました。何度も上げ下げを繰り返し、15時30分に30円ストップ高の74円に到達しました。
9日は金曜日の勢いそのままに急騰し、10時1分に高値99円をつけました。しかし、この高値がピークでした。6日以上に株価の乱高下が激しく、特に11時からの急落は逃げられないほどの速さでした。
最終的に6日に比べて4円安の70円で取引を終えます。6日より9日の方が株価が大きく動いたにも関わらず、出来高が少なくなっています。
短期投資家の関心が日本電解から別の銘柄へと移っているように感じました。