ラックのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,160円)
2024年11月7日、東証プライム上場のKDDI(9433)は、ラック(3857)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
ラックがTOBで上場廃止になる理由について
KDDIがラックの残りの株を全部買い取って非公開化するため、ラックは上場廃止になる予定です。
ラックの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
ラックのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格:1,160円
(2)TOB期間:2024年11月下旬開始予定(30営業日)
(3)決済の開始日:2025年1月予定
(4)買付予定株数:上限なし、下限1065万9600株
(5)証券会社:みずほ証券
(6)配当:無配
TOB価格1,160円、TOBは2024年11月下旬に開始される予定です。TOB期間は30営業日を予定しています。
ラックの今後の株価について
・11月7日:746円
・11月8日:896円(+150)
・11月11日:1,046円(+150)
・11月12日:1,160円(+114)
11月7日終値746円。8日以降に株価が上昇し、TOB価格に近づく見込みです。12日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
ラックのTOBに参加するメリットについて
ラックのTOBに参加するメリットは、TOB価格1,160円で買い取ってもらえることです。
具体的には、ラックの株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して売却します。TOBに申し込むと、2025年1月以降に投資資金が戻ってきます。
ラックの配当金への影響について
・2025年3月期の中間配当(2024年9月):1株12円
・2025年3月期の期末配当(2025年3月):無配
ラックは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は無配が決定しました。前回予想は1株15円でした。
ラックのTOBと株主の今後について
ラックの月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。2021年以降に購入した株主は含み益が出ている状態です。仮にラックの上場廃止が決定すると、株主の損益が確定します。
(1)含み益が出ている投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・PTS取引(夜間取引)または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。
(2)11月11日以降のPTS取引(夜間取引)から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の株主の方は、11月12日の株式市場で売却できます。