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安江工務店のTOBによる上場廃止と配当金、優待廃止、株主の今後について(TOB価格2,150円)

2024年11月7日、東証プライム上場のサーラコーポレーション(2734)は、安江工務店(1439)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

安江工務店がTOBで上場廃止になる理由について

サーラコーポレーションが安江工務店の株を全部買い取って非公開化するため、安江工務店は上場廃止になる予定です。

安江工務店の株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。

安江工務店のTOBの条件とスケジュール(日程)について

(1)TOB価格:2,150円
(2)TOB期間:2024年11月8日(金)から12月19日(木)まで
(3)決済の開始日:2024年12月26日(木)
(4)買付予定株数:上限なし、下限112万9200株
(5)証券会社:野村證券
(6)配当:TOB成立を条件に無配
(7)優待:TOB成立を条件に廃止

TOB価格2,150円、TOB期間は2024年11月8日(金)から12月19日(木)までの30営業日です。期末配当はTOB成立を条件に無配になり、株主優待も廃止されます。

安江工務店の今後の株価について

・11月7日:1,515円
・11月8日:1,915円(+400)
・11月11日:2,150円(+235)

11月7日終値1,515円。8日以降に株価が上昇し、TOB価格に近づく見込みです。11日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

安江工務店のTOBに参加するメリットについて

安江工務店のTOBに参加するメリットは、TOB価格2,150円で買い取ってもらえることです。

具体的には、安江工務店の株を保有している証券会社から、野村證券に移管して売却する必要があります。TOBに申し込むと、2024年12月26日以降に投資資金が戻ってきます。

安江工務店のTOBによる配当金への影響について

安江工務店のTOBによる配当金への影響について

・2023年12月期の期末配当:1株40円
・2024年12月期の期末配当:無配

安江工務店は12月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年12月末に期末配当の権利を得ることができます。

2024年12月期の期末配当は、TOB成立を条件に無配になります。ただし、TOBが成立しない場合は、配当が元に戻る可能性もあります。

安江工務店のTOBによる優待廃止について

(廃止になる優待)

(1)対象となる株主・・・毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主で、200株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・200株以上・・・クオカード2,000円分
・500株以上・・・クオカード3,000円分

安江工務店の株主優待はクオカードです。毎年12月末の株主は年1回、優待の権利が得られました。

2024年12月優待はTOB成立を条件に廃止されます。2023年12月優待が最後です。ただし、TOBが成立しない場合は、優待が元に戻る可能性もあります。

安江工務店のTOBと株主の今後について

安江工務店の月足チャート

安江工務店の月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回るので、多くの株主は含み益が出ている状態です。仮に安江工務店の上場廃止が決定すると、株主の損益が確定します。

(1)含み益が出ている投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・PTS取引(夜間取引)または株式市場で売却

(1)TOBに参加するには、野村證券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。

(2)11月8日以降のPTS取引(夜間取引)から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の株主の方は11日の株式市場で売却できます。

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