内外トランスラインのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格4,065円)
2025年3月7日、投資ファンドのIAパートナーズは、東証プライム上場の内外トランスライン(9384)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB実施による内外トランスラインの上場廃止の理由
投資ファンドが内外トランスラインの株式をすべて買い取り、非公開化するため、内外トランスラインは上場廃止となる予定です。
内外トランスラインの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、または株式市場で売却することもできます。
内外トランスラインのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:4,065円
2. TOB期間:2025年3月10日(月)から4月21日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年4月28日(月)
4. 買付予定株数:上限なし、下限4,430,600株
5. 買付代理人:野村證券(証券会社)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
内外トランスラインの株価の今後の動向
3月7日の終値は2,504円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
内外トランスラインのTOBに応募するメリット
内外トランスラインのTOBに応募するメリットは、TOB価格4,065円で売却できることです。
具体的には、内外トランスラインの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、TOBへの応募手続きを行う必要があります。TOBに応募すると、2025年4月28日から買付代金が支払われる予定です。
内外トランスラインのTOBが配当に与える影響
・ 2025年12月期の中間配当(6月):無配
・ 2025年12月期の期末配当(12月):無配
内外トランスラインは12月決算の企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年12月期の中間配当および期末配当は、TOB成立を条件に無配となります。2025年2月10日時点の配当予想は、中間配当が1株当たり40円、期末配当が1株当たり45円でした。
ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
内外トランスラインのTOBによる株主優待への影響
(1)対象となる株主:毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:カタログギフト1,500円相当
・ 200株以上:カタログギフト2,500円相当
・ 4,000株以上:カタログギフト5,000円相当
2025年12月末に権利が確定する優待の詳細は、後日発表予定です。権利確定日が上場廃止後になるため、優待も廃止されるでしょう。
内外トランスラインのTOBと株主への影響
TOB価格が直近の高値を上回り、上場来高値も上回るため、株主に含み益が生じる可能性があります。内外トランスラインの上場廃止が決定すれば、株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が発生している場合:TOBに応募することで、利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却するのが適切
(1)TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)2025年3月12日から株式市場で売却が可能です。