(追記あり)東亜石油のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年12月13日廃止)
東亜石油、出光興産のTOB不成立、上場維持で期末配当が復活の続きです。
2022年9月30日、東証プライム上場の出光興産(5019)は東亜石油(5008)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。今回が2回目のTOBです。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,150円
(2)TOB期間・・・2022年10月3日(月)から11月15日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年11月22日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限205万8375株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格3,150円、TOB期間は2022年10月3日(月)から11月15日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、東亜石油は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2023年3月期の期末配当が無配になります。
東亜石油の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価がTOB価格に近づいたら株式市場で売却できます。
東亜石油の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
9/30 | 2,196 | – |
10/3 | 2,696 | +500 |
10/4 | 3,150 | +454 |
10月3日終値2,696円。500円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後もTOB価格付近まで上昇し、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。10月4日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格3,150円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には東亜石油株を購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。
2022年11月22日以降に投資資金が戻ってきます。
東亜石油の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOBの成立を条件に無配になります。今期予想及び前期実績ともに1株40円でした。
ただし、無配になるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
東亜石油の株主の今後について
東亜石油月足チャート
月足チャートです。1回目と2回目の水準に黄色の線を引いています。1回目のTOB価格が2,450円、2回目が3,150円です。
1回目の発表後に買った株主の中に含み損の方がいます。仮に東亜石油の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げに期待
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)10月3日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は4日の株式市場で売却できます。
(3)1回目のときは、投資家の思惑で株価がTOB価格を上回りました。今回も同様の現象が起きる可能性があります。期待したいです。
(追記)東亜石油の上場廃止日決定
東亜石油の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年12月13日(火)、売買最終日は12月12日(月)です。
東亜石油の株主は、売買最終日までに売却しないと、3,150円で強制買い取りとなります。12月15日以降、「3,150円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。