トランコムのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格10,300円)
2024年9月17日、東証プライム上場のトランコム(9058)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
トランコムがMBOで上場廃止になる理由について
経営陣等がトランコムの残りの株を全部買い取って非公開にするため、トランコムは上場廃止になる予定です。
トランコムの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
トランコムのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・10,300円
(2)TOB期間・・・2024年9月18日(水)から10月31日(木)まで
(3)決済の開始日・・・2024年11月8日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限350万8200株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格10,300円、TOB期間は2024年9月18日(水)から10月31日(木)までの30営業日です。配当金については、TOB成立を条件に無配になります。
トランコムの今後の株価について
・9月17日・・・7,330円
・9月18日・・・8,830円(+1,500)
・9月19日・・・10,300円(+1,470)
9月18日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。9月19日にTOB価格付近に到達するでしょう。
トランコムのTOBに参加するメリットについて
トランコムのTOBに参加するメリットはTOB価格10,300円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、トランコムの株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2024年11月8日以降に投資資金が戻ってきます。
トランコムの配当金について
・2025年3月期の中間配当・・・無配
・2025年3月期の期末配当・・・無配
トランコムは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2025年3月期の配当金については、中間配当及び期末配当ともに、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は中間配当74円、期末配当74円、年間配当148円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
トランコムの株主の今後について
トランコムの月足チャートです。TOB価格が上場来高値を上回るため、株主は含み益の状態です。仮にトランコムの上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)9月18日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は19日の株式市場で売却できます。