東洋建設のTOB不成立で上場維持決定。期末配当復活。
東証プライム上場のインフロニア・ホールディングス(5076)は東洋建設(1890)に対してTOB(株式公開買い付け)を行っていました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・770円
(2)TOB期間・・・2022年3月23日(水)から5月19日(木)まで
(3)決済の開始日・・・2022年5月26日(木)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限4383万7790株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
2022年5月20日12時30分にTOBの結果が発表されて「不成立」となりました。これにより東洋建設の上場維持が決定し、2022年3月期の期末配当が復活しました。
東洋建設のTOBの結果について
今回のTOBは購入株数に下限4383万7790株が設定されています。株主が応募した株数が下限を上回ると、東洋建設の株はすべて買い取られます。
しかし、株主が応募した株数の合計が下限に届きませんでした。
この結果、TOBは不成立となりました。
TOBに応募した株主の今後について
TOBに応募した株主は、東洋建設の株がすべて戻ってきます。戻ってきた株は株式市場で売却できます。
なお、任天堂の創業家の山内ファミリーオフィスが1株1,000円でのTOBを予定しています。2022年6月下旬開始予定です。
東洋建設の経営陣の賛同などの条件がついているので実現するかは不透明です。
東洋建設の配当金について
不成立となったため、配当金が復活します。2022年3月期の期末配当については、1株20円となります。
例えば、100株の株主は
20円×100株=2,000円
配当金2,000円(税込)が届きます。