メガチップス、優待中止の後出しで株価急落(カタログギフト)
4月17日、東証1部上場のメガチップス(6875)が株主優待の中止を発表しました。
・カタログギフトを中止
・優待の権利確定後に発表
・配当重視でも増額なし
詳細は以下のとおりです。
株主優待の詳細について
(中止になった優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・カタログギフト2,000円相当
・500株以上・・・カタログギフト4,000円相当
※500株以上の株主はメガチップス指定のゲームソフトを選択可能
メガチップスの株主優待はカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。
今回の発表により、2020年3月優待が中止になりました。
いつも紹介している優待廃止と異なるのは、優待の権利が過ぎたあとの「後出し」で発表されたことです。
2020年3月31日に権利が確定しているので、権利をもらった投資家は楽しみにしていたはず。
中止にするなら、もっと早く発表すべきでした。
2020年度株主優待の中止について
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の急減速が避けられない状況となったことから、株主の皆様への利益配分として配当重視とさせていただきたく、誠に遺憾ながら2020年度の株主優待を中止させていただくこととなりました。
会社側の説明では、株主還元を優待から配当へシフトするとしています。
2020年度期末配当について
ところが、配当金の増額はナシ。前期と同じ1株17円です。
メガチップス日足チャート
4月20日終値1,591円。株価が急落したあと、もとに戻りました。
優待投資家の投げ売りが出たと思われます。
中止発表の後出しをしたことで、投資家は別の3月優待銘柄に乗り換える機会を奪われました。
この企業に対する警戒心が強くなったため、個人投資家は近づかないでしょう。
今後、短期投資家等がどこまで買い支えることができるか注目です。