プロトコーポレーションのMBOによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,100円、手続きは三菱UFJ eスマート証券など)
2025年2月4日、東証プライム上場のプロトコーポレーション(4298)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
MBOによるプロトコーポレーションの上場廃止とその理由
プロトコーポレーションの経営陣等が自社の株をすべて買い取り、非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。
プロトコーポレーションの株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
プロトコーポレーションのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:2,100円
2. TOB期間:2025年2月5日(水)から3月21日(金)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月28日(金)
4. 買付予定株数:上限なし、下限11,567,000株
5. 証券会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
プロトコーポレーションの株価の今後の見通し
2月4日終値は1,280円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
プロトコーポレーションのTOBに応募するメリット
プロトコーポレーションのTOBに応募するメリットは、TOB価格2,100円で売却できることです。
具体的には、プロトコーポレーションの株を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→プロトコーポレーションを選択
三菱UFJ eスマート証券にログインし、TOB銘柄一覧からプロトコーポレーションを選択してください。
TOBに応募すると、2025年3月28日以降に買付代金が支払われます。三菱UFJ eスマート証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格(2,100円)を下回っているため、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
プロトコーポレーションのTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
プロトコーポレーションは3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は、TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年12月20日時点の配当予想は1株当たり25円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
プロトコーポレーションのTOBと株主の今後について
TOB価格が直近の高値を上回るため、株主は保有株に含み益が発生している状態です。プロトコーポレーションの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が発生している場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに応募するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。ネット取引がメインの方は、三菱UFJ eスマート証券の口座を持っていると思われます。口座がある方は確認してみてください。
TOB期間は2025年3月21日まであるため、これから口座を準備しても十分間に合います。
(2)ストップ高比例配分が続く影響で、2月7日以降の株式市場で売却可能です。