テクノスジャパンのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格1,155円)
2025年2月4日、投資ファンドのアント・キャピタル・パートナーズは、東証スタンダード上場のテクノスジャパン(3666)に対してTOB(株式公開買付け)を行うと発表しました。
TOBによるテクノスジャパンの上場廃止とその理由
投資ファンドがテクノスジャパンの株をすべて買い取り、非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。
テクノスジャパンの株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
テクノスジャパンのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,155円
2. TOB期間:2025年2月5日(水)から3月21日(金)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月28日(金)
4. 買付予定株数:上限なし、下限12,892,500株
5. 証券会社:大和証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定
テクノスジャパンの株価の今後の見通し
2月4日終値は833円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
テクノスジャパンのTOBに応募するメリット
テクノスジャパンのTOBに応募するメリットは、TOB価格1,155円で売却できることです。
具体的には、テクノスジャパンの株を保有している証券会社から、大和証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年3月28日以降に買付代金が支払われる予定です。
テクノスジャパンのTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
テクノスジャパンは3月決算の企業で、期末に一括配当を行う銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は、TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年11月13日時点の配当予想は1株当たり19円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
テクノスジャパンのTOBによる株主優待への影響
(廃止予定の優待)
(1)対象となる株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された1,000株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・ 1,000株以上:3,000ポイント(1年以上:3,300ポイント)
・ 1,500株以上:6,000ポイント(1年以上:6,600ポイント)
・ 2,000株以上:10,000ポイント(1年以上:12,000ポイント)
・ 10,000株以上:20,000ポイント(1年以上:24,000ポイント)
テクノスジャパンの株主優待は、プレミアム優待倶楽部のポイントです。2025年3月期の優待は、TOBが成立すれば廃止される予定です。ただし、TOBが成立しなければ、優待が実施される可能性もあります。
テクノスジャパンのTOBと株主の今後について
TOB価格が直近の高値を上回るため、株主は保有株に含み益が生じている状態です。テクノスジャパンの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が発生している場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに応募するには大和証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2)2月6日以降、株式市場で売却できます。