マクロミルのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,150円、手続きは楽天証券など)
2024年11月14日、投資ファンドのCVCは、東証プライム上場のマクロミル(3978)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
マクロミルがTOBで上場廃止になる理由について
投資ファンドがマクロミルの全株を買い取り非公開化するため、マクロミルは上場廃止になる予定です。
マクロミルの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
マクロミルのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格:1,150円
(2)TOB期間:2024年11月15日(金)から12月26日(木)まで
(3)決済の開始日:2025年1月9日(木)
(4)買付予定株数:上限なし、下限2566万0500株
(5)証券会社:みずほ証券、楽天証券
(6)配当:TOB成立を条件に無配になる
TOB価格1,150円、TOB期間は2024年11月15日(金)から12月26日(木)までの30営業日です。2025年6月期の配当金は、TOB成立を条件に無配になります。
マクロミル株価の今後の見通し
・11月14日:821円
・11月15日:971円(+150)
・11月18日:1,121円(+150)
・11月19日:1,150円(+29)
11月14日の終値は821円です。15日以降に株価が上昇し、TOB価格に近づく見込みです。19日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
マクロミルのTOBに参加するメリット
マクロミルのTOBに参加するメリットは、TOB価格1,150円で買い取ってもらえることです。
具体的には、マクロミルの株を保有する証券会社から、みずほ証券または楽天証券に移管して、株を売却する必要があります。
楽天証券の公開買い付け手続き
・ログイン→国内株式→株式公開買付(TOB)
楽天証券にログインして、公開買い付け銘柄一覧から「マクロミル」を選択してください。
TOBに申し込むと、2025年1月9日から買付金額が支払われます。楽天証券で売却するときの手数料は無料です。
現在のようにTOB価格より株価が低い場合は、TOBに参加した方が有利です。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
マクロミルのTOBによる配当金への影響について
・2025年6月期の中間配当(2024年12月):無配
・2025年6月期の期末配当(2025年6月):無配
マクロミルは6月決算企業です。毎年12月末に中間配当、翌年6月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年6月期の配当金はTOB成立を条件に無配になります。前回予想は中間配当17円、期末配当20円、年間配当37円でした。ただし、TOBが成立しない場合は、配当が支払われる可能性もあります。
マクロミルのTOBと株主の今後について
マクロミルの月足チャートにはTOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益が、上の水準で購入した株主は含み損が出ている状態です。仮にマクロミルの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
(1)含み益が出ている投資家:TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家:株式市場で売却
(1)TOBに参加するためには、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。
TOB期間は12月26日までと余裕があるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2)11月19日以降、株式市場で売却できます。