豊田自動織機のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格16,300円)
2025年6月3日、トヨタ不動産(非上場)は、東証プライム上場の豊田自動織機(6201)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式に発表しました。
TOBによる豊田自動織機の上場廃止の理由
トヨタ不動産は、豊田自動織機の残りの株式をすべて買い取って非公開化するため、豊田自動織機は上場廃止になる予定です。
豊田自動織機の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
豊田自動織機のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:16,300円
2. TOB期間:2025年12月上旬開始予定(20営業日)
3. 決済の開始日:2026年1月
4. 買付予定株式数:上限なし、下限126,216,300株
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:無配
豊田自動織機の株式の今後の見通し
6月3日の終値は18,400円でした。TOB発表後に株価はTOB価格に向かって下落する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
豊田自動織機のTOBに応募するメリット
豊田自動織機のTOBに応募するメリットは、TOB価格の16,300円で売却できることです。
具体的には、豊田自動織機の株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、売却手続きを行う必要があります。
TOBに申し込むと、2026年1月以降に買付代金が支払われる予定です。
豊田自動織機のTOBによる配当への影響
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当(2025年9月):無配
・ 期末配当(2026年3月):無配
豊田自動織機は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当については、中間配当および期末配当ともに無配が決定しました。2025年4月25日時点の配当予想は、中間配当が1株当たり140円、期末配当も1株当たり140円でした。
豊田自動織機のTOBと株主への影響
TOB価格16,300円が報道前の高値を上回るため、2025年3月以前に購入した株主は含み益がある状況です。豊田自動織機の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、詳細なスケジュールが発表されたあとで応募手続きをご確認ください。
(2)株価がTOB価格を上回っています。株式市場でいつでも売却できます。