ダイオーズの株主優待タダ取りと権利落ち日
ダイオーズの続きです。
現在、ダイオーズはMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っています。
TOB価格は1,500円。TOB期間は2022年9月2日(金)から10月18日(火)までの30営業日です。ダイオーズは上場廃止になる予定です。
TOB期間中に株主優待の権利がやってきました。権利付き最終日は2022年9月28日(水)、権利落ち日が9月29日(木)です。
一般的に、優待がもらえる銘柄は、権利付き最終日を過ぎると株価が下がる傾向があります。ダイオーズはどうなったでしょうか。権利落ち日の株価を見てみましょう。
ダイオーズ日足チャート
9月28日終値1,499円、29日始値1,497円、終値1,497円
TOBの影響により、優待権利落ちでも、あまり下がりませんでした。
ただ、28日引けに買い注文を出して29日寄り付きに売り注文を行うと、100株につき200円(2円×100株)が必要でした。
優待に必要な経費
(コーヒー100杯分)2円×300株=600円
(コーヒー400杯分)2円×1,000株=2,000円
ダイオーズの優待はコーヒーです。100杯分を選ぶと1杯につき6円、400杯分を選ぶと1杯につき5円かかります。
優待に必要な投資資金
(コーヒー100杯分)1,499円×300株=44万9700円
(コーヒー400杯分)1,499円×1,000株=149万9000円
100杯分を選ぶと約45万円、400杯分を選ぶと約150万円かかります。
ネット証券は、売買代金100万円まで手数料無料のところがあります。400杯分を選んでも、別の日に複数回に分けて買い注文を出せば手数料無料で買えます。
まとめ
今回は優待を安く手に入れることができましたが、タダ取りではありません。
TOB発表前の株主が優待の権利を手に入れてから、すぐに売却したため、29日始値が安くなりました。
人気の高い優待銘柄の場合は、TOBによる上場廃止でも多少の株価下落を覚悟しないといけないようです。
もちろん、優待の権利を取ったあとでTOBに申し込む人は、保有株を1,500円で買い取ってもらえます。ダイオーズの売却損はありません(300円または1,000円プラスになる)。
ダイオーズ株を買った証券会社から大和証券に移動させて売却します。大和証券に口座がある方は試してみてください。