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ダイオーズの株主優待タダ取りについて

ダイオーズの続きです。

9月1日、ダイオーズ(4653)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

TOB価格は1,500円。TOB期間は2022年9月2日(金)から10月18日(火)までの30営業日です。ダイオーズは上場廃止になる予定です。

今後の株価と株主優待がタダでもらえる可能性について

ダイオーズは優待廃止を発表していないので、ダイオーズの株主になると、2022年9月優待がもらえます。

今年は最短だと「9月28日購入→29日売却」で優待の権利がもらえます。

・9月28日購入・・・優待がもらえる(権利付き最終日)
・9月29日購入・・・優待がもらえない(権利落ち日)

一般的に、優待がもらえる銘柄は、権利付き最終日を過ぎると株価が下がる傾向があります。優待権利落ちによる下落です。

ところが、ダイオーズはTOB期間中ですから、株価が下がったらダイオーズの株主になってTOBに申し込めば、保有株を1,500円で買い取ってくれます。TOB価格と買値との差額が儲けです。そのため、権利落ち日の株価急落が起きにくいと思われます。

これらを踏まえて、今後考えられるパターンは以下の3つです。

(1)TOB価格+αで株価が推移する

投資家が優待の換金価値を評価すると、株価が1,500円より高い値段で横ばいになるかもしれません。優待の権利がなくなる9月29日から、1,500円を少し下回る水準に戻ります。

(2)株主優待が実質タダで取り放題になる

逆に、優待の価値を無視して、ずっと1,500円より少し下回る水準で株価が推移するケースです(1,485円~1,495円)。

そのときは、コーヒー100杯なら約45万円(300株)の資金で、400杯なら約150万円(1,000株)の資金でタダ取りできるようになります。

(3)株主優待の廃止を発表

ドタキャンです。可能性は低いですが、全くないとは言い切れません。

優待の廃止だけなら株価が下がることはないので、損失も少ないでしょう。売買手数料くらいです。

しかし、優待の権利を取ったあとで廃止を発表されると、精神的なダメージが大きいです。

まとめ

直近の事例では、2021年8月のオンリー、9月の愛光電気と優待をゲットできました。株価もほとんど値下がりせずに、タダ取りが成功しています。

しかし、ダイオーズは優待銘柄の中では多額の資金が必要なので、失敗のリスクを考えると、新規の投資家は買いづらいと思います。

投資資金に余裕がある方は試してみてはいかがでしょうか。

続きはこちら(ダイオーズの株主優待タダ取りと権利落ち日)

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