制限値幅4倍の効果(番外編)オンリー
2020年から始まった4倍の適用。
8月19日、8月20日と連続ストップ高となり、適用される銘柄が出ました。オンリー(3376)です。
・オンリー・・・8月20日終値756円、ストップ高1356円
ストップ高が2営業日続くと、3営業日目から通常の4倍に拡大されます。オンリーの場合、以前は150円しか上がらないところが、23日から4倍の600円上昇する可能性がありました。
オンリーの株価を見てみましょう。
オンリー日足チャート
8月23日・・・始値765円、高値766円、安値763円、終値764円、出来高78万3700株
オンリーはMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っています。
TOB価格765円です。取引開始直後は勢いがあり、TOB価格を超える766円まで上昇しました。しかし、盛り上がっていたのは、この瞬間だけでした。
上がりそうにないと気づくと、処分売りが増加します。ただ、TOB銘柄ですから大きく値下がりすることもなく、大量の売りも764円の買い注文が受け皿となります。
結局、TOB価格付近で横ばいでした。
「ストップ高になった銘柄を買う」という手法があるので、短期投資家がオンリーを買っていたようです。今回も成功せずに撤退です。
ちなみに、オンリーは上場廃止を予定しています。8月優待の権利や1株純資産に満たないTOB価格など、株価に影響を与える材料は多いです。
今後、どのような値動きになるか注目です。