MORESCO、減配と優待改悪で株価急落(物産品→クオカード)
4月13日、東証1部上場のMORESCO(5018)が2021年2月期の配当予想と株主優待の変更を発表しました。
・1株50円(2020年)→1株40円(2021年)
・物産品→クオカード1,000円分(2021年以降)
・継続保有3年以上の条件付き
・優待がもらえない投資家あり
詳細は以下のとおりです。
配当予想の修正について
MORESCOは2月決算企業です。2021年2月期の配当予想が1株40円になりました。前期が1株50円だったので10円の減配です。
株主優待の詳細について
(変更前:2020年2月)
(1)対象となる株主・・・毎年2月末日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上(3年未満)・・・兵庫県の物産品2,000円相当
・100株以上(3年以上)・・・兵庫県の物産品3,000円相当
(変更後:2021年2月以降)
(1)対象となる株主・・・毎年2月末日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を3年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上(3年以上)・・・クオカード1,000円分
MORESCOの株主優待が、兵庫県の物産品からクオカードに変更されました。また、3年以上継続保有の条件が設定されたので、3年未満の投資家は優待がもらえなくなります。2021年の優待から新制度が適用されます。
MORESCOの購入時期と株主優待の変化について
(1)2018年2月以前の株主・・・(2020年)物産品3,000円、(2021年以降)クオカード
(2)2019年2月以前の株主・・・(2020年)物産品2,000円、(2021年以降)クオカード
(3)2020年2月以前の株主・・・(2020年)物産品2,000円、(2021年)なし、(2022年)クオカード
(4)これから買う投資家・・・(2021年)なし、(2022年)なし、(2023年)クオカード
MORESCOの株主になった時期と、もらえる優待の変化についてです。
(1)物産品3,000円相当をもらったことがある、これからもらう投資家は、2021年以降もクオカードがもらえます。ただし、1,000円分に減ってしまいます。
(2)2019年2月までに株主になった投資家は、2020年が物産品2,000円相当、2021年以降はクオカードがもらえます。
(3)2020年2月までに株主になった投資家は、2020年に物産品2,000円相当がもらえますが、2021年はクオカードがもらえません。2022年からもらえます。
(4)これからMORESCOの株主になる投資家は、2023年にクオカードがもらえます。3年待ちです。
結論として、優待投資家は、どのような状況でも待遇が悪くなります。優待改悪です。
なお、購入時期と保有期間については、証券会社などで確認することをオススメします。
MORESCO日足チャート
4月14日終値878円。株価が急落しました。優待投資家の売りが殺到したと予想されます。
配当金も減っているので、リバウンド狙いで買うと含み損になりそうです。
今後、改悪に気づいた投資家による売りが断続的に出る見込みです。
この銘柄には、しばらく近づかないほうが良いでしょう。