ハウスコムの株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2025年1月30日廃止)
2024年10月29日、東証プライム上場の大東建託(1878)は、スタンダード上場のハウスコム(3275)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
ハウスコムの株式交換による上場廃止と株主の今後について
・ハウスコムは2025年1月30日上場廃止
・ハウスコムの株は、大東建託の株に換わる
・大東建託『1』、ハウスコム『0.08』
・配当は無配、優待も廃止
ハウスコムは2025年1月30日(木)に上場廃止になる予定です。最終売買日は1月29日(水)です。
重要な株式交換比率は、大東建託『1』に対して、ハウスコム『0.08』です。ハウスコムの上場廃止後、ハウスコム1株は大東建託0.08株に換わります。
例えば、ハウスコムを100株保有する株主は、大東建託8株になります。大東建託は100株単位で取引するので、8株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。保有する株数に応じて、大東建託の配当金を受け取ることができます。
ハウスコムの上場廃止後の保有株について
(2025年1月29日まで)ハウスコム100株
(上場廃止後)大東建託8株
上のハウスコム100株の株主は、このように換わります。
ハウスコムの今後の株価について
10月30日以降、両社の株価が近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。10月29日時点で、大東建託16,660円、ハウスコム1,014円です。仮に大東建託の株価が16,660円のままだとすると
16,660円×0.08=1,332.8円
となり、ハウスコムは約319円割安です。ただし、大東建託の株価も動くので
・大東建託20,000円、ハウスコム1,600円
・大東建託10,000円、ハウスコム800円
となる可能性もあります。
サヤ寄せが終わったら、両社の株価が連動します。親会社である「大東建託」の株価が上がれば、子会社の「ハウスコム」の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。
この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
ハウスコムの配当金について
・2025年3月期の中間配当(24年9月)・・・1株10円
・2025年3月期の期末配当(25年3月)・・・無配
2025年3月期の期末配当については、無配になります。前回予想は1株10円でした。
ハウスコムの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主で、200株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・200株以上・・・3,000ポイント(2年以上:3,300ポイント)
・300株以上・・・5,000ポイント(2年以上:5,500ポイント)
・600株以上・・・10,000ポイント(2年以上:11,000ポイント)
・1,000株以上・・・20,000ポイント(2年以上:22,000ポイント)
ハウスコムの株主優待は、プレミアム優待倶楽部のポイントです。毎年3月末の株主は年1回、優待の権利を受け取れました。
2025年3月の株主優待が廃止され、2024年3月が最後の優待となります。
ハウスコムの株式交換のまとめ
ハウスコムの臨時株主総会が2024年12月20日(金)に開催されます。期末配当の無配と優待の廃止は株式交換が成立した場合に行われます。
気になる方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。