新内外綿の上場廃止と株主の今後について(2021年7月20日廃止)
4月28日11時40分、東証1部上場のシキボウ(3109)は、新内外綿(3125)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・新内外綿は2021年7月20日上場廃止
・シキボウ「1」、新内外綿「0.64」
新内外綿は2021年7月20日(火)に上場廃止になります。最終売買日は7月19日(月)です。
重要な株式交換比率は、シキボウ「1」に対して、新内外綿「0.64」です。上場廃止後、新内外綿1株はシキボウ0.64株に換わります。
新内外綿の株価について
両社の株価は、「1」と「0.64」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。その後、比率とほぼ同じように動きます。
4月27日時点で、シキボウ972円、新内外綿509円でした。仮にシキボウが972円で動かないとすると
972円×0.64=622.08円
となり、新内外綿は約113円割安となります。
ただし、シキボウの株価も常に変動するので、シキボウ2,000円と新内外綿1,280円、シキボウ500円と新内外綿320円という組み合わせもあります。
シキボウ日足チャート
4月28日終値967円。前日比5円安でした。
新内外綿日足チャート
4月28日終値609円。前場終了後に発表したため、後場から買い注文が殺到しました。
100円ストップ高です。新内外綿が割安でしたから、株価が急騰してサヤ寄せしています。
今後、シキボウの株価が上がれば新内外綿の株価も上がり、シキボウが下がれば新内外綿も下がる。この傾向が上場廃止まで続く予定です。
新内外綿の株主の今後について
新内外綿の株主は、上場廃止以降、保有株がシキボウ株に換わります。
例えば、新内外綿100株はシキボウ64株です。シキボウは100株単位で取引するので64株は単元未満株です。
(上場廃止前)新内外綿100株
(上場廃止後)シキボウ64株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
2021年6月22日に株主総会が開催されます。株主の承認なしに実施されますが、不安な方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。