エー・ディー・ワークスのライツ・オファリング2019(3)
(2)の続きです。
7月11日はエー・ディー・ワークス新株予約権(32509)の新規上場日でした。
基準値段は1円、ストップ高が31円、ストップ安が1円です。基準値段の計算式は、エー・ディー・ワークスの10日終値が33円だったので
33円-33円(新株の値段)=0円
となり、1円未満の値段はないため、1円からスタートです。
ADワークス新株予約権2019年7月11日5分足チャート
始値4円、高値7円、安値2円、終値6円でした。
短期投資家が積極的に取引していました。マネーゲームです。
ADワークス2019年7月11日5分足チャート
エー・ディー・ワークスの株価は37円。前日比4円高です。新株予約権の上昇を後追いするように、エー・ディー・ワークスの株価も上がりました。
(親株)37円-(新株)33円=4円<6円(新株予約権の値段)
となり、エー・ディー・ワークスの株価と新株予約権の値段を比べると、新株予約権が割高の状態です。
仮に、新株予約権の値段が割高であれば、新規の投資家が株式市場で新株予約権を購入し、その新株予約権を使って新株を調達、株式市場で新株を売却すると、赤字になります。
逆に、新株予約権をもらった投資家は、値段が高いので株式市場で売却すると儲かります。新株予約権は上場廃止日が近づくほど値段が下がっていくので、今日売って最終日に買い戻すと、その差額が手に入ります。
例えば、株主優待のためにエー・ディー・ワークスを1万株保有する投資家がいるとします。
(1)新株予約権を株式市場で6円で10,000株売却(7/11)
(2)新株予約権を株式市場で1円で10,000株買い戻す(8/19)
と進むと
60,000円(6円×1万株)-10,000円(1円×1万株)=50,000円
となり、5万円の儲けです。
新株予約権の権利行使について
エー・ディー・ワークスのライツ・オファリングは、上場期間より権利行使の期間が少し長いです。
・権利行使:2019年7月11日~8月23日
・上場期間:2019年7月11日~8月19日
最短で、来週後半から再来週に新株が株式市場に流通し始めると思います。
新株が流通し始めると、株価が値崩れを起こしやすくなります。エー・ディー・ワークスの株価が下がる可能性があるので、マネーゲーム参加者も早めに動いた方が良いでしょう。