シベールの上場廃止とマネーゲームについて(1)
1月17日、ジャスダック上場のシベール(2228)が倒産(民事再生)しました。
シベールは2019年2月18日(月)に上場廃止になります。売買最終日は2月15日です。
このページでは、新規投資家のマネーゲームについて紹介します。株主の方はこちらをご覧ください。
株価に影響を与える要因をチェック
株価上昇
(1)スポンサー決定
(2)上場維持
株価下落
(3)大株主の売却
(4)破産
(1)スポンサー決定
スポンサー決定とは、シベールを支援する企業が新しく発表された場合です。
正式発表だけでなく、ウワサでも株価が反応することがあります。
シベールのラスクは有名なので、どこかの企業が手を上げるかもしれません。タカラブネのパターンが予想されます。正式発表よりも報道が先かなと。
(2)上場維持
上場維持とは、シベールの上場維持が、ささやかれ始めた場合です。可能性は低いです。
(3)大株主の売却
大株主の売却とは、倒産企業の大株主が保有株の売却を発表した場合です。
シベールは金融機関やベンチャーキャピタルなどの大株主が存在します。倒産前に売却していなければ、早急に処分売りすると思われます。
株式市場で売却すれば、株価への影響が大きくなります。大株主の動向については、企業のIRもしくは大量保有報告書で確認できます。
実際に売却したときと、売却を発表したときの2つのタイミングで注意が必要です。
(4)破産
破産とは、事業継続を断念し、清算する場合です。もちろん、シベールが破産するというのではなく、一般論です。
破産すると、残りの取引期間が短縮されて、上場廃止日が早まる可能性があります。
シベール2019年1月21日ティック足チャート
1月21日終値204円。この日から制限値幅(下限)が撤廃されて、ストップ安が1円になりました。ストップ高は600円です。
始値169円、高値263円、安値169円、終値204円、出来高188万0800株。
・1月17日終値1,330円(倒産前)
・1月18日終値1,030円(倒産後)
・1月21日終値204円(週明け)
倒産前の株価が1,000円以上だったため、倒産前の株主がかなり優遇されています。
日本海洋掘削のときより、始値が異常に高い。倒産企業の株価は10円~30円程度で始まることが多いです。これより高くなると、「フライング」と呼ばれます。
買い手が焦って、高く買いすぎたことを意味します。高く買った分だけ、売却時の儲けが少なくなります。
残りの営業日も限られているので、株価上昇に時間がかかるほど、利益確定が遅れます。
また、上場廃止日が近づくと、売り手が増えて株価も下落しやすくなるため、上昇の勢いにブレーキがかかります。
管理人個人としては、1日に資金が2倍以上にならない局面では、マネーゲームにほとんど参加しません。
しかし、儲かる可能性があれば、どんな状況でも果敢に挑む投資家も存在します。
倒産株マネーゲームで活用するネット証券はSBI証券がオススメです。取引金額10万円まで手数料無料ですから、少額取引のコストを節約できます。突発的なことが起きても夜間取引で対応可能です。
倒産企業のマネーゲームは決算情報に意味がなく、投資家それぞれの駆け引きが学べます。
株価を単純に眺めるだけでも勉強になりますし、取引すれば短期投資の経験が手に入ります。
去年たっぷり儲けた方は、余った資金で参加してみてはいかがでしょうか。