レナウンの上場廃止とマネーゲームについて(1)
・レナウンの取引は残り21営業日
・19日から取引できる予定(18日はストップ安比例配分)
・スポンサー決定がポイント
・中国の親会社の株売却に注意
5月15日、東証1部上場のレナウン(3606)が倒産(民事再生)しました。
レナウンは2020年6月16日(火)に上場廃止になります。売買最終日は6月15日(月)です。
このページでは、新規投資家の倒産株マネーゲームについて紹介します。株主の方はこちらをご覧ください。
残りの営業日を確認する
6月16日に上場廃止になるため、残りは21営業日です。
5月(10営業日)
18日(月)、19日(火)、20日(水)、21日(木)、22日(金)、25日(月)、26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)
6月(11営業日)
1日(月)、2日(火)、3日(水)、4日(木)、5日(金)、8日(月)、9日(火)、10日(水)、11日(木)、12日(金)、15日(月)
5月が残り10営業、6月が残り11営業日、合わせて21営業日です。含み益でも、含み損でも、6月15日までに必ず売り切りたいです。
取引が始まるタイミングを確認する
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
5/15 | 78 | - |
5/18 | 48 | -30 |
5/19 | 1 (予定) |
撤廃 |
過去の事例を考えると、5月18日は30円ストップ安の48円となり、19日は値幅制限(下限)が撤廃されて、1円まで下がる措置になると思われます。
ただ、1円で寄り付くことはなく、10円~30円くらいが妥当な水準です。株価が高い状態で寄り付くことを「フライング」と言います。
焦って高い値段で買うと、利益が減るばかりか、損失が増える原因となります。19日の始値がいくらになるか? その後のリバウンドがあるか? などを確認してマネーゲームに参加できるかを見極めたいです。
株価に影響を与える影響をチェック
株価上昇
(1)スポンサー決定
(2)上場維持
株価下落
(3)大株主の売却
(4)破産
(1)スポンサー決定
スポンサー決定とは、レナウンを支援する企業が新しく発表された場合です。レナウンは1ヶ月以内に新スポンサーを探すとしています。
上場廃止までに間に合えば、株価に良い影響を与えそうです。
(2)上場維持
上場維持とは、レナウンの上場維持が、ウワサされた場合です。可能性は低いです。
(3)大株主の売却
大株主の売却とは、倒産企業の大株主が保有株の売却を発表した場合です。
レナウンは中国の親会社の保有比率が50%を超えます。倒産前に売却していなければ、処分売りが出る可能性があります。
株式市場で売却すれば、株価が下がる要因になります。大株主の動向については、企業のIRまたは大量保有報告書で確認できます。
実際に売却したときと、売却を発表したときの2つのタイミングで注意が必要です。
(4)破産
破産とは、事業継続を断念し、会社を清算する場合です。もちろん、レナウンが破産するというのではなく、一般論です。
破産すると、残りの取引期間が短縮されて、上場廃止日が早まる可能性があります。
取引に使うネット証券について
倒産企業は状況が目まぐるしく変化します。できれば夜間取引が可能なネット証券を使いたいです。
SBI証券、楽天証券、松井証券は夜間取引に対応しています。その他、売買手数料を無料(キャッシュバック)にするなら、キャンペーンを上手に活用したいです。