シベールの倒産と株主優待、株主の今後について
1月17日、ジャスダック上場のシベール(2228)が倒産しました。
シベールは2019年2月18日(月)に上場廃止になります。売買最終日は2月15日(金)です。
シベールの株主は、上場廃止までに保有株を売却しないと、投資資金が戻ってこない可能性があります。
シベールの今後の株価について
1月18日終値1,030円。前日比300円ストップ安比例配分になりました。換金するための売り注文が殺到しています。
今後、右肩下がりが続く見込みです。
なお、21日は通常のストップ安が撤廃されて、1円まで下がる可能性があります。基準値段は500円です。
1,030円ではなく、500円から始まるため、いつもより早く寄り付くことができます。
上場廃止までの期間も限られていますし(残り19営業日)、取引機会を確保する意味でありがたい措置だと思います。
シベールの株主優待について
株主優待の詳細
(1)対象となる株主・・・毎年8月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・3,000円相当の自社製品
・500株以上・・・6,000円相当の自社製品
シベールの株主優待は、ラスク等の自社製品詰め合わせです。
毎年8月末の株主は、シベールの優待がもらえました。一般的に、企業が上場廃止になると、株主優待も廃止されます。
2018年8月の優待が最後でしょう。
シベールの株主の今後について
シベール月足チャート
月足チャート5年分です。
シベールの業績が悪いことは以前から知られていました。その企業の株価が1,000円以上を維持している理由は、株主優待の存在があります。
優待投資家が買い支えることで、一方通行で下がり続けることを防ぎました。
雲行きが怪しくなってきたのは、優待を半減した頃です。このときに売却していれば、今回の倒産に巻き込まれなかったでしょう。
逆に、このときに買った投資家を含めて、優待にこだわった人ほど、逃げ切れなかったかもしれません。
しかし、優待があったことで、必要以上に資金をつぎ込むことはなかったと推測できます。損失額は、多くて500株分の資金です。
優待投資家は複数の優待銘柄に分散投資していますから、致命傷になっていないと思います。
できるだけ早く売却して、次に切り替えたいところです。