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スター精密のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,210円、手続きは楽天証券など)

2025.11.12

投資ファンドの「タイヨウ・パシフィック・パートナーズ」は、2025年11月12日(水)に、東証プライム上場のスター精密(7718)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。

スター精密のTOB:株式非公開化による上場廃止

このTOBは、投資ファンドがスター精密の全株式を取得して非公開化することを目的としており、成立した場合、スター精密は上場廃止となる見込みです。

スター精密の株主が保有株を売却する方法としては、TOBに応募する方法と、市場で売却する方法の2つの選択肢があります。

TOBの条件とスケジュール

1. 買付価格(TOB価格):2,210円
2. 買付期間(TOB期間):2025年11月13日(木)から12月25日(木)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2026年1月6日(火)
4. 買付予定数(下限):14,800,700株
5. 公開買付代理人(応募窓口):みずほ証券、楽天証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定

スター精密の株価見通し

11月12日の終値は1,712円でした。TOB価格の2,210円がこれを大きく上回るため、発表後はTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで2,210円近辺で推移すると考えられます。

TOBに応募するメリット

スター精密のTOBに応募するメリットは、TOB価格の2,210円で売却できることです。

具体的には、スター精密の株式を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。楽天証券で売却するときの手数料は無料です。

TOBが成立した場合、2026年1月6日以降に買付代金が支払われる予定です。

TOBによる配当への影響

スター精密の配当金

スター精密は12月決算の企業です。毎年6月末が中間配当、12月末が期末配当の権利確定日です。

2025年12月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。

スター精密のTOBと株主への影響

スター精密月足チャート

TOB価格の2,210円が2024年7月の高値である2,179円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。スター精密の上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。

(2)TOBの決済日を待たずに資金を早急に確保したい場合は、11月14日以降に株式市場で売却することが可能です。

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