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トラストのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格410円)

2025年5月14日、東証プライム上場のVTホールディングス(7593)は、スタンダード上場のトラスト(3347)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

TOBによるトラストの上場廃止の理由

親会社であるVTホールディングスが、トラストの残りの株をすべて買い取って非公開化するため、トラストは上場廃止になる予定です。

トラストの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。

トラストのTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:410円
2. TOB期間:2025年5月15日(木)から7月11日(金)まで(42営業日)
3. 決済の開始日:2025年7月18日(金)
4. 買付予定株式数:上限なし、下限なし
5. 買付代理人:東海東京証券
6. 配当:記載なし

トラストの株価の今後の見通し

5月14日の終値は291円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。

トラストのTOBに応募するメリット

トラストのTOBに応募するメリットは、TOB価格の410円で売却できることです。

具体的には、トラストの株式を保有している証券会社から、東海東京証券へ移管し、売却の手続きを行う必要があります。

TOBに応募すると、2025年7月18日以降に買付代金が支払われる予定です。

トラストのTOBによる配当への影響

トラストの配当金

トラストは3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。

2026年3月期の中間配当および期末配当は、「記載なし」となりました。トラストは上場廃止を予定しているため、配当の権利確定日を迎える前に上場廃止となる可能性が高いです。

トラストのTOBによる株主優待への影響

3月優待

(1)対象となる株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:Jネットレンタカー利用割引券1冊(5枚つづり)

9月優待

(1)対象となる株主:毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、1,000株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 1,000株以上:JCBギフトカード3,000円分

株主優待についても、TOB発表時点で記載はありません。トラストは上場廃止を予定しているため、優待の権利確定日を迎える前に上場廃止となる可能性が高いです。優待は廃止されるでしょう。

トラストのTOBと株主への影響

トラストの月足チャート

2023年以降にトラストの株式を購入した株主は含み益がある状態です。トラストの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる

(1)TOBに応募するには、東海東京証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。

(2)5月15日はストップ高比例配分になる可能性が高いため、16日の株式市場で売却できます。

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