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サンユー建設のMBOによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格1,600円、手続きは三菱UFJ eスマート証券など)

2025.11.12

東証スタンダード上場のサンユー建設(1841)は、2025年11月12日(水)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

MBOによるサンユー建設の株式非公開化と上場廃止

親会社として新たに設立された株式会社ガバロ企画が、経営陣等の賛同を得て株式をすべて買い取って非公開化するため、サンユー建設は上場廃止となる予定です。

株主が保有株を売却する方法は、TOBに応募するか、株式市場で売却するかの2つの選択肢があります。

TOBの条件とスケジュール

1. 買付価格(TOB価格):1,600円
2. 買付期間(TOB期間):2025年11月13日(木)から12月25日(木)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2026年1月6日(火)
4. 買付予定数(下限):957,500株
5. 公開買付代理人(応募窓口):三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定

サンユー建設の株価見通し

11月12日の終値は1,250円でした。TOB価格の1,600円がこれを大きく上回るため、発表後はTOB価格に近づく形で上昇し、TOB期間中は1,600円近辺で推移すると考えられます。

TOBに応募するメリット

サンユー建設のTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,600円で売却できることです。

具体的には、サンユー建設の株式を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。三菱UFJ eスマート証券で売却するときの手数料は無料です。

三菱UFJ eスマート証券の公開買付手続き

・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→サンユー建設を選択

三菱UFJ eスマート証券にログインし、TOB銘柄一覧からサンユー建設を選択してください。

TOBが成立した場合、2026年1月6日以降に買付代金が支払われる予定です。

TOBによる配当への影響

サンユー建設の配当金

サンユー建設は3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。

サンユー建設のTOBと株主への影響

サンユー建設月足チャート

TOB価格の1,600円は、2025年5月の高値である1,278円を大きく上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。サンユー建設の上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則として三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は応募手続きをご確認ください。

TOB期間は「12月25日まで」ですから、これから口座を準備しても十分に間に合います。

(2)11月13日はストップ高となる可能性が高く、市場での売却を希望しても、すぐに売却できない可能性があります。その場合は株価が落ち着く14日以降に売却を検討できます。

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