ランドコンピュータと東邦システムサイエンスの経営統合による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(2026年3月30日廃止)
東証プライム上場のランドコンピュータ(3924)と東邦システムサイエンス(4333)は、2025年11月13日(木)に経営統合を発表しました。
ランドコンピュータと東邦システムサイエンスの経営統合の概要とスケジュール
新会社「トランヴィア」:経営統合のスケジュール
・ 2025年11月13日:経営統合発表
・ 2026年1月16日(金):臨時株主総会(両社)
・ 2026年3月27日(金):最終売買日
・ 2026年3月30日(月):上場廃止
・ 2026年4月1日(水):新会社上場
両社は2026年3月30日(月)に上場廃止となり、4月1日(水)から新会社「トランヴィア」が上場する予定です。
上場廃止後、両社の株主には以下の統合比率に基づき、新会社の株式が割り当てられます。
・ ランドコンピュータ株 1株に対し、新会社株 1株
・ 東邦システムサイエンス株 1株に対し、新会社株 1.27株
(例:東邦システムサイエンス株100株保有の場合、新会社株127株を受け取ります。このうち27株は単元未満株となります。)
単元未満株の取り扱いについて
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。単元未満株でも株数に応じて新会社の配当を受け取れます。
また、新会社に対して、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。
ランドコンピュータと東邦システムサイエンスの株価について
統合発表の翌営業日(11月14日)以降、両社の株価は統合比率に沿った価格に近づく現象(サヤ寄せ)が起こります。
11月13日時点で、ランドコンピュータの株価は967円、東邦システムサイエンスは1,153円でした。仮にこの終値を基準とすると、統合比率(ランドコンピュータ1:東邦システムサイエンス1.27)に基づいた理論価格で見た場合、東邦システムサイエンスの方が75.09円割安です。
ただし、両社の株価も変動するため、両社の株価が統合比率に沿って上下しながら、お互いに近づいていくでしょう。
サヤ寄せが完了すると、両社の株価は統合比率に沿って推移するようになります。片方の株価が変動すれば、もう一方の株価も同様に変動する傾向が上場廃止まで続く見込みです。
ランドコンピュータの配当について
ランドコンピュータは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。
2026年3月期の配当
・ 中間配当:1株あたり19円
・ 期末配当:1株あたり19円(権利付き最終日:2026年3月27日)
2026年3月期の期末配当は、1株あたり19円を予定しています。2027年3月期は新会社の配当を受け取ります。
東邦システムサイエンスの配当について
東邦システムサイエンスも3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。
2026年3月期の配当
・ 中間配当:1株あたり20円
・ 期末配当:1株あたり25円(権利付き最終日:2026年3月27日)
2026年3月期の期末配当は、1株あたり25円を予定しています。2027年3月期は新会社の配当を受け取ります。
ランドコンピュータの株主優待について
2026年3月優待(権利付き最終日:2026年3月27日)
(1)対象となる株主:2026年3月末の株主名簿に記載または記録された、100株以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:クオカード2,000円分
ランドコンピュータの株主優待はクオカードです。2026年3月末に権利が確定する優待は実施される見込みです。2026年3月30日に上場廃止となるため、次回の優待が最後でしょう。
東邦システムサイエンスの株主優待について
2025年9月優待(9月末権利確定済み)
(1)対象となる株主:2025年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:クオカード2,000円分
東邦システムサイエンスの株主優待もクオカードです。2025年9月末に権利が確定した優待は、12月上旬発送予定です。
2026年3月30日に上場廃止となるため、今回の優待が最後でしょう。
経営統合のまとめ
両社の経営統合は、2026年1月16日開催予定の臨時株主総会で承認されると実施されます。株主の方は、総会での意思決定に参加するため、送付される総会資料をチェックしたいです。






