牧野フライス製作所のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格11,751円)
2025年6月3日、投資ファンドのMBKパートナーズは、東証プライム上場の牧野フライス製作所(6135)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと正式に発表しました。
TOBによる牧野フライス製作所の上場廃止の理由
投資ファンドは牧野フライス製作所の株式をすべて買い取って非公開化するため、牧野フライス製作所は上場廃止になる予定です。
牧野フライス製作所の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
牧野フライス製作所のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:11,751円
2. TOB期間:2025年12月上旬に開始予定(20営業日)
3. 決済の開始日:2026年1月
4. 買付予定株式数:上限なし、下限15,592,300株
5. 買付代理人:みずほ証券
6. 配当:TOB実施の場合、無配となる予定
牧野フライス製作所の株式の今後の見通し
6月3日の終値は11,210円でした。TOB発表後に株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
牧野フライス製作所のTOBに応募するメリット
牧野フライス製作所のTOBに応募するメリットは、TOB価格の11,751円で売却できることです。
具体的には、牧野フライス製作所の株式を保有している証券会社から、みずほ証券へ移管し、売却手続きを行う必要があります。
TOBに申し込むと、2026年1月以降に買付代金が支払われる予定です。
牧野フライス製作所のTOBによる配当への影響
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当(2025年9月):無配
・ 期末配当(2026年3月):無配
牧野フライス製作所は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当については、中間配当および期末配当ともに無配が決定しました。2025年4月30日時点の配当予想は、中間配当が1株当たり120円、期末配当が1株当たり150円でした。
ただし、TOBが実施されない場合は、配当が支払われる可能性もあります。
牧野フライス製作所のTOBと株主への影響
TOB価格11,751円は、ニデックによる敵対的TOBのTOB価格11,000円を上回る水準です。敵対的TOB以前の長期株主は含み益がある状況です。牧野フライス製作所の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、みずほ証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、詳細なスケジュールが発表されたあとで応募手続きをご確認ください。
(2)6月4日以降に株式市場で売却できます。