星光PMCのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,070円)
星光PMCが上場廃止になる理由について
2023年9月1日、投資ファンドのカーライルが星光PMC(4963)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
カーライルが星光PMCの株を全部買い取って非公開にするため、星光PMCは上場廃止になる予定です。
TOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格・・・1,070円
(2)TOB期間・・・2023年9月4日(月)から10月17日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2023年10月24日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限368万6554株
(5)証券会社・・・野村證券(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,070円、TOB期間は2023年9月4日(月)から10月17日(火)までの30営業日です。2023年12月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。
星光PMCの株主はTOBに参加して1,070円で買い取ってもらうか、もしくは株価が1,070円に近づいたら株式市場で売却できます。
星光PMCの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
9/1 | 567 | - |
9/4 | 667 | +100 |
9/5 | 767 | +100 |
9/6 | 1,070 | +303 |
9月1日終値567円。9月4日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。9月6日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,070円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、星光PMCの株を買った証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。2023年10月24日以降に投資資金が戻ってきます。
星光PMCの配当金について
星光PMCは12月決算企業です。毎年6月に中間配当、12月に期末配当の権利がもらえます。
2023年12月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株8円でした。
ただし、無配になるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
星光PMCの株主の今後について
星光PMC月足チャート
月足チャート3年分です。TOB価格が直近の高値を上回るため、株主は含み益の状態です。仮に星光PMCの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)9月5日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は6日の株式市場で売却できます。