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新光電気工業のTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格5,920円)

新光電気工業が上場廃止になる理由について

12月12日23時55分、投資ファンドの産業革新投資機構は、東証プライムの新光電気工業(6967)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式発表しました。

投資ファンドが新光電気工業の株を全部買い取って非公開にするため、新光電気工業は上場廃止になる予定です。

新光電気工業のTOBの条件とスケジュール(日程)について

(1)TOB価格・・・5,920円
(2)TOB期間・・・2024年8月下旬開始予定
(3)決済の開始日・・・未定
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2249万1400株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・無配
(7)優待・・・廃止

TOB価格5,920円、TOBは2024年8月下旬開始予定(20営業日)です。この手続きにより、期末配当が無配になり、株主優待も廃止されました。株主を続けても配当金と株主優待はもらえません。

新光電気工業の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。

新光電気工業の今後の株価について

今後、新光電気工業の株価は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

ただし、TOB開始まで時間があるので、TOB価格より安い水準を推移すると思われます。東芝やJSR等のケースに似ています。

・TOB発表直後・・・(例)株価5,500円
・TOB開始・・・(例)株価5,890円(TOB価格の99.5%)

TOBが始まったら、もう少し上昇するでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットはTOB価格5,920円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。

具体的には、新光電気工業の株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。

詳細なスケジュールは後日発表されます。

新光電気工業の配当金について

新光電気工業の配当金について

新光電気工業は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。

2024年3月期の期末配当については、無配が決定しました。前回予想は1株25円でした。

新光電気工業の株主優待について

(廃止になった優待)

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、300株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・300株以上・・・カタログギフト3,000円相当
・1,000株以上・・・カタログギフト6,000円相当

新光電気工業の株主優待はカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。

2024年3月優待についても、廃止が決定しました。2023年3月優待が最後です。

新光電気工業の株主の今後について

新光電気工業月足チャート

新光電気工業月足チャート

月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より低い水準で買った株主は含み益、高い水準で買った株主は含み損の状態です。

正式発表前にTOB報道が複数あったので、株価が先取りしています。仮に新光電気工業の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(3)優待投資家・・・別の銘柄に乗り換える

(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。2024年8月下旬開始予定ですから、これから口座を準備しても間に合います。

(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。

(3)株主優待が廃止されました。カタログギフトがもらえる銘柄に乗り換えます。最短で12月優待に間に合います。権利付き最終日は2023年12月27日(水)です。

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