T&K TOKAのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格1,400円)
T&K TOKAが上場廃止になる理由について
2023年8月17日、投資ファンドのベインキャピタルはT&K TOKA(4636)(てぃーあんどけい とおか)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
ベインキャピタルがT&K TOKAの株を全部買い取って非公開にするため、T&K TOKAは上場廃止になる予定です。
TOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格・・・1,400円
(2)TOB期間・・・2024年1月上旬開始予定
(3)決済の開始日・・・未定
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1517万0600株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・無配
(7)株主優待・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格1,400円、TOB期間は未定で2024年1月上旬開始予定(30営業日)です。
手続きが順調に進むと、T&K TOKAは上場廃止になります。TOB実施により、2024年3月期の配当金が無配になります。また、株主優待もTOB成立を条件に廃止されます。
T&K TOKAの株主はTOBに参加して1,400円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,400円に近づいたら株式市場で売却できます。
T&K TOKAの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
8/17 | 1,061 | - |
8/18 | 1,361 | +300 |
8/21 | 1,400 | +39 |
8月17日終値1,061円。18日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。8月21日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットに付いて
メリットはTOB価格1,400円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、T&K TOKAの株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
詳細なスケジュールは未定で、後日発表されます。
T&K TOKAの配当金について
T&K TOKAは3月決算企業です。毎年9月に中間配当、翌年3月に期末配当の権利がもらえます。
2024年3月期の配当金については、TOB実施により無配になります。前回予想は中間配当が1株20円、期末配当も1株20円の計40円でした。
T&K TOKAの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された300株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・300株以上(3年未満)・・・2,000ポイント
・300株以上(3年以上)・・・3,000ポイント
・500株以上(3年未満)・・・5,000ポイント
・500株以上(3年以上)・・・6,000ポイント
・1,000株以上(3年未満)・・・8,000ポイント
・1,000株以上(3年以上)・・・10,000ポイント
T&K TOKAの株主優待は商品と交換できるポイントです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。次回、2024年3月優待が廃止されて、2023年3月優待が最後です。
ただし、優待が廃止されるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
T&K TOKAの株主の今後について
T&K TOKA月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格が直近の高値を上回るため、株主は含み益の状態です。
仮にT&K TOKAの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。2024年1月上旬開始予定ですから、これから口座を準備しても間に合います。
(2)8月18日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
その他の方は、21日の株式市場で売却できます。