(第二回)富士ソフトのTOBによる上場廃止と配当金、優待廃止、株主の今後について(TOB価格9,451円、手続きはauカブコム証券など)
2024年11月15日、米投資ファンドのKKRは、東証プライム上場の富士ソフト(9749)に対して、第二回TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
富士ソフトが上場廃止になる理由について
投資ファンドが富士ソフトの残りの株を全部買い取り非公開化するため、富士ソフトは上場廃止になる予定です。
富士ソフトの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
富士ソフトのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・9,451円
(2)TOB期間・・・2024年11月20日(水)から12月19日(木)まで
(3)決済の開始日・・・2024年12月26日(木)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1213万3398株
(5)証券会社・・・三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
(6)配当・・・無配
(7)優待・・・廃止
TOB価格9,451円。TOB期間は2024年11月20日(水)から12月19日(木)までの22営業日です。
2024年12月期の期末配当については、第一回TOBが成立したので無配になりました。株主優待についても廃止されました。
富士ソフトの今後の株価について
KKR以外にベインキャピタルも買収提案を行っています。ベインキャピタルがTOBを行うと、TOB合戦になる可能性があり、株価も段階的に上昇する予定です。
富士ソフトのTOBに参加するメリットと手続きについて
富士ソフトのTOBに参加するメリットはTOB価格9,451円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、富士ソフトの株を買った証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または、auカブコム証券に移管して(移動して)売却します。
auカブコム証券のTOB手続きについて
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→富士ソフトを選択
auカブコム証券にログインして、TOB銘柄一覧から「富士ソフト」を選択してください。
TOBに申し込むと、2024年12月26日以降に投資金額が戻ってきます。auカブコム証券で売却するときの手数料は無料です。
富士ソフトの配当金について
・2024年12月期の中間配当(6月)・・・1株42円
・2024年12月期の期末配当(12月)・・・無配
富士ソフトは12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利がもらえます。
2024年12月期の期末配当については、第一回TOBが成立したので無配になりました。前回予想は1株42円でした。
富士ソフトの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・(A)はがきソフト「筆ぐるめ」、(B)しいたけ詰め合わせ
※AまたはBを選択
富士ソフトの株主優待は、筆ぐるめ、または、しいたけの詰め合わせです。毎年12月末の株主は年1回、優待がもらえました。
2024年12月優待については、第一回TOBが成立したので廃止されました。2023年12月優待が最後です。
富士ソフトの株主の今後について
ほとんどの株主は含み益が出ている状態です。仮に富士ソフトの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(3)優待投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはのauカブコム証券の口座が必要です。
ネットメインの方はauカブコム証券の口座を持っていると思います。試してみてください。
(2)株価がTOB価格まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。
(3)株主優待が廃止されました。優待投資家は、すでに売却済みでしょう。