リケンと日本ピストンリングの経営統合による上場廃止と株主の今後について
リケンと日本ピストンリングの経営統合の詳細について
2023年5月23日、東証プライム上場のリケン(6462)と日本ピストンリング(6461)が経営統合の詳細を発表しました。
・両社は2023年9月28日上場廃止
・2023年10月2日新規上場
・リケン「2」、日本ピストンリング「1.02」
リケンと日本ピストンリングは2023年9月28日（木）に上場廃止となり、10月2日（月）から新会社「リケンNPR」が上場します。最終売買日は9月27日（水）です。
重要な比率は、リケン「2」に対して、日本ピストンリング「1.02」です。上場廃止後にリケン1株は新会社2株、日本ピストンリング1株は新会社1.02株にそれぞれ換わります。
例えば、日本ピストンリング100株は新会社102株です。新会社は100株単位で取引する予定ですから、2株が単元未満株です。
（2023年9月27日まで）日本ピストンリング100株
（2023年10月2日から）リケンNPR102株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
リケンと日本ピストンリングの株価について
両社の株価は「2」と「1.02」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。
5月23日時点で、リケン2,842円、日本ピストンリング1,385円でした。日本ピストンリングは約65円割安です。ただし、両社の株価は常に動くので
・リケン3,000円、日本ピストンリング1,530円
・リケン2,000円、日本ピストンリング1,020円
という組み合わせもあります。
サヤ寄せが終わると、今度はリケンと日本ピストンリングの株価が連動します。
どちらかの株価が上がれば、もう一方の株価も上がり、どちらかが下がれば、もう一方も下がる。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
