(追記あり)ササクラのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年2月7日廃止)
2022年11月10日、東証スタンダード上場のササクラ(6303)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格4,100円
(2)TOB期間・・・2022年11月11日(金)から12月26日(月)
(3)決済の開始日・・・2023年1月4日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限21万6385株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格4,100円、TOB期間は2022年11月11日(金)から12月26日(月)までの31営業日です。
手続きが順調に進むと、ササクラは上場廃止になります。
ササクラの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が4,100円に近づいたら株式市場で売却できます。
ササクラの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/10 | 2,593 | - |
11/11 | 3,095 | +502 |
11/14 | 3,795 | +700 |
11/15 | 4,100 | +305 |
11月10日終値2,593円。11日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せし、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。11月15日にTOB価格に到達するでしょう。
なお、株価が3,000円以上になると5円刻みになるので、11日は502円ストップ高となる予定です。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格4,100円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ササクラ株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。2023年1月4日以降に投資資金が戻ってきます。
ササクラの配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想および前期実績ともに1株40円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ササクラの株主の今後について
ササクラ月足チャート
月足チャート5年分です。リーマンショック後に買った株主は含み益の状態です。仮にササクラの上場廃止が決定すると株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月14日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は15日の株式市場で売却できます。
(追記)ササクラの上場廃止日決定
ササクラの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年2月7日(火)、売買最終日は2月6日(月)です。
ササクラの株主は、売買最終日までに売却しないと、4,100円で強制買い取りとなります。2月9日以降、「4,100円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。