新光電気工業の株価がTOB価格を下回る水準に値下がりする
「新光電気工業の株価がTOB価格を上回って急騰する」の続きです。
投資ファンドによるTOB(株式公開買付)が成立した新光電気工業(6967)は、上場廃止を予定しています。上場廃止日は2025年6月6日(金)、最終売買日は6月5日(木)です。
新光電気工業の株価の乱高下のその後
TOB成立後の株価の推移その2
前回に紹介した翌日の4月4日に高値10,495円をつけました。しかし、その後に急落し、前日比1,500円ストップ安の7,494円まで叩き売られます。当日の値幅は3,000円超となり、天国と地獄を同時に経験する1日でした。
4月5日も売り注文が殺到し、安値6,140円をつけました。4日と5日のローソク足に窓が開いているため、4日に売れなかった投資家は、損切りもできずに含み損が拡大しています。
そして4月15日取引終了後、新光電気工業は上場廃止までの詳細なスケジュールを発表します。上場廃止までのタイムリミットが確定したので、株価もそれに応じてTOB価格を下回る水準まで値下がりしました。
今後の新光電気工業の株価の行方
前回紹介したように、残存する株主の株式は最終的にすべて強制買取されることとなります。買取価格はTOB価格と同じ1株5,920円に決定しました。
今後、株価が上昇しても、最終的には5,920円近辺に近づく可能性が高いです。上場廃止まで5,920円を下回って推移することになるでしょう。
まとめ
マネーゲームの期間は「上場廃止日が発表されるまで」であることがわかりました。
TOB成立後に株価が急騰した他の銘柄にも当てはまると考えられます。マクロミルやカオナビも株価がTOB価格を上回っているため、投資家が撤退する時期の参考になるでしょう。