(追記あり)ダイオーズのMBOによる上場廃止と株主優待、株主の今後について(2023年1月20日廃止)
2022年9月1日深夜、東証プライム上場のダイオーズ(4653)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,500円
(2)TOB期間・・・2022年9月2日(金)から10月18日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年10月25日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限287万5181株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)優待・・・実施予定
TOB価格1,500円、TOB期間は2022年9月2日(金)から10月18日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、ダイオーズは上場廃止になります。
ダイオーズの株主はTOBに参加して1,500円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,500円に近づいたら株式市場で売却できます。
ダイオーズの今後の株価について
9月2日終値1,497円。株価がTOB価格にサヤ寄せしました。
今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,500円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ダイオーズ株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
2022年10月25日以降に投資資金が戻ってきます。
ダイオーズの株主優待について
(コーヒー)
(1)対象となる株主・・・毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された300株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・300株以上・・・コーヒー100杯分
・1,000株以上・・・コーヒー400杯分
ダイオーズの株主優待はコーヒーです。毎年9月末現在の株主は優待がもらえました。次回、2022年9月優待については、廃止の発表がないので実施される予定です。
もし、廃止される場合は発表があると思われます。
ダイオーズの株主の今後について
ダイオーズ月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。
仮にダイオーズの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待の権利を取ったあとで乗り換える
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格に到達しました。いつでも売却できます。
(3)2022年9月優待の権利付き最終日は2022年9月28日(水)です。29日(木)まで持ち越すと、優待の権利がもらえます。
優待の権利をもらったら別の銘柄に乗り換えます。最短で10月優待に間に合います。権利付き最終日は2022年10月27日(木)です。
(追記)ダイオーズの上場廃止日決定
ダイオーズの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年1月20日(金)、売買最終日は1月19日(木)です。
ダイオーズの株主は、売買最終日までに売却しないと、1,500円で強制買い取りとなります。1月24日以降、「1,500円×株数」の投資資金が戻ってきます。
12月19日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。