岐阜造園、2分割と優待の実質拡充を発表。配当の手取りに影響なし
4月16日、名証2部上場の岐阜造園(1438)が株式分割と配当予想の修正、株主優待の変更を発表しました。
・株式分割は「1→2」
・配当金の手取りは変わらない
・分割後も優待内容を変えないので、実質的な拡充となる
・配当と優待の権利付き最終日:2021年9月28日
・株価1,996円(4/19)
詳細は以下の通りです。
株式分割の詳細について
岐阜造園は、2021年5月31日を基準日として、「1→2」の株式分割を行います。
現在、100株の株主は、株式分割によって200株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)2,000円×100株=(分割後)1,000円×200株=資金20万円
株数が2倍に増えても、株価が2分の1になるので、投資資金は20万円で変わりません。
2021年5月28日から株価が2分の1になります。27日(木)までが分割前の株価、28日(金)以降が分割後の株価です。
配当金への影響について
2021年9月期の期末配当については、分割後の株主が対象になります。権利付き最終日は2021年9月28日です。
9月28日までに株主になると、1株10円もらえます。例えば、分割前100株の株主と、分割後100株の株主の配当金を計算すると次のようになります。
分割前100株の株主(分割後200株の株主)
配当金10円×200株(分割後の株数)=2,000円
となり、2,000円(税込)です。
株式分割が行われるので、1株あたりの配当金が前回予想(20円)より減っています。
ただし、株式分割によって株数も増えているので、株主が受け取る配当金額は前回予想から変わりません。
分割後100株の株主
配当金10円×100株=1,000円
となり、1,000円(税込)です。
岐阜造園は3月末(中間配当)と9月末(期末配当)の年2回、配当金がもらえます。3月末の配当金は1株15円でした。
株主優待の詳細について
(変更後)
(1)対象となる株主・・・毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された200株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・200株以上・・・クオカード1,000円分
岐阜造園の株主優待はクオカードです。毎年9月末の株主は年1回、優待がもらえます。
今回の変更により、分割後の株主も同じ優待がもらえるようになりました。実質的な優待拡充です。
ただし、分割前の株主は優待内容が変わりません。
岐阜造園日足チャート
4月19日終値1,996円。今回の発表により株価が急騰しました。
優待をもらうための投資資金について(分割後の株価が1,000円の場合)
・株価1,000円×200株=20万円(クオカード1,000円分)
仮に分割後の株価が1,000円だった場合、クオカードをもらうなら20万円の資金が必要です。分割後の株主は以前の半額で優待がもらえる可能性があります。