(追記あり)互応化学工業のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年4月26日廃止)
2022年2月4日、東証2部上場の互応化学工業(4962)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,730円
(2)TOB期間・・・2022年2月7日(月)から3月23日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2022年3月30日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限298万4800株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,730円、TOB期間は2022年2月7日(月)から3月23日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、互応化学工業は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
互応化学工業の株主はTOBに参加して1,730円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,730円に近づいたら株式市場で売却できます。
互応化学工業の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/1 | 1,090 | - |
2/7 | 1,390 | +300 |
2/8 | 1,690 | +300 |
2/9 | 1,730 | +40 |
2月1日終値1,090円。今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月9日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,730円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、互応化学工業の株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
2022年3月30日以降に投資資金が戻ってきます。
互応化学工業の配当金について
2022年3月期の配当金については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想および前期実績ともに1株30円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
互応化学工業の株主の今後について
互応化学工業月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に互応化学工業の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月8日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は2月9日の株式市場で売却できます。
(追記)互応化学工業の上場廃止日決定
互応化学工業の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年4月26日(火)、最終売買日は4月25日(月)です。
互応化学工業の株主は、売買最終日までに売却しないと、1,730円で強制買い取りとなります。4月28日以降、「1,730円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。