城南進学研究社、不正アクセスで個人情報流出
7月16日、ジャスダック上場の城南進学研究社(4720)が、第三者による不正アクセスにより、顧客の個人情報が流出した可能性があると発表しました。
流出した個人情報(IRより)
「城南予備校」、「城南予備校DUO」、「城南コベッツ」、「くぼたのうけん」、「城南ブレインパーク」、「城南ルミナ保育園立川」、「城南進学研究社」の資料請求画面から2016年4月以降に資料請求、体験学習等にお申し込みいただき情報を入力した方の個人情報(現在把握可能な件数は34,263件)
資料請求と体験学習などで申し込んだときの情報が漏れたようです。合わせて34,263件となっています。
パスワードや銀行口座、クレジットカード番号などの流出はありません。
城南進学研究社日足チャート
発表翌日の株価です。7月17日終値383円。前日比2円安でした。
いつものように、損害額を見積もってみましょう。
時価総額から見る被害額の算定方法
投資家が企業の損害額を見積もる場合、時価総額の減り具合を見て判断することがあります。
実際の損害額に比べて株価が下がりすぎればリバウンドが期待できますし、下がっていなければ今後の下落を警戒しないといけません。
※時価総額=株価×発行済み株式数
城南進学研究社の時価総額減少分
今回の城南進学研究社は寄り付きで5円値下がりしました。5円に発行済み株式数をかけて計算します。城南進学研究社の発行済み株式数は893万7840株です。
・時価総額減少分=5円×893万7840株=4468万9200円
となります。
過去の事例で考えると、銀行口座やクレジットカード番号の情報が流出して悪用されていないので、お詫びとして1件あたり500円~1,000円の金券(クオカード・図書カードなど)が必要になると予想されます。
・500円×34,263件(人)=1713万1500円
・1,000円×34263件(人)=3426万3000円
仮に、一人あたり500円なら約1700万円、一人あたり1,000円なら約3400万円が必要です。
時価総額の減少分と、よく似ています。今後の業績についてはわかりませんが、短期的な株価下落については妥当な水準だと思われます。