こころネットの株式交換による上場廃止と配当金、株主への影響について(2026年1月29日廃止)
2025年10月23日(木)、東証プライム上場の燦ホールディングス(9628)とスタンダード上場のこころネット(6060)は株式交換による経営統合を発表しました。
こころネットの株式交換による上場廃止の概要とスケジュール
こころネットは、燦ホールディングスの株式交換による完全子会社化により、2026年1月29日(木)に上場廃止となる予定です。売買最終日は1月28日(水)です。
株式交換比率は、こころネットの株式1株に対し、燦ホールディングスの株式0.9株が割り当てられることになります。
例えば、こころネットの株式を100株保有していた場合、燦ホールディングスの株式90株が交付されます。燦ホールディングスの単元株取引の単位は100株であるため、この90株は単元未満株として扱われます。
単元未満株の取り扱いについて
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券など、単元未満株の売買サービスを提供するネット証券を利用することで売買が可能です。また、単元未満株であっても保有株数に応じて燦ホールディングスの配当を受け取れます。
また、燦ホールディングスに対して、100株への買増請求や、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。
燦ホールディングスとこころネットの今後の株価について
10月24日(金)以降、両社の株価は交換比率を織り込むように近づく傾向が見られます。この現象はサヤ寄せと呼ばれます。
10月23日時点で、燦ホールディングスの終値は1,493円、こころネットは1,044円でした。仮にこの終値を基準とすると、こころネットの実際の株価が、交換比率に基づく理論株価(1,343.7円)に対し、299.7円割安であると計算されます。
(計算式:燦ホールディングス終値1,493円 × 0.9 = 1,343.7円(こころネットの理論株価)。こころネット終値1,044円なので、1,343.7円 - 1,044円= 299.7円。)
ただし、市場の変動により、両社の株価は交換比率に沿って上下しながら、徐々にサヤ寄せが進むと予想されます。
サヤ寄せによる株価の調整が進むと、両社の株価は交換比率に基づいた水準で連動するようになります。燦ホールディングスの株価の上下は、こころネットの株価にも同様の影響を及ぼし、この傾向が上場廃止まで続きます。
こころネットの配当について
こころネットは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当:1株あたり15円
・ 期末配当:燦ホールディングスの株主として、そちらの配当が適用される
こころネットの株主としての中間配当は1株あたり15円を予定しています。一方、期末配当の権利確定日にはすでに燦ホールディングスの株主となっているため、交付された燦ホールディングスの配当が適用されます。
株式交換のまとめ
こころネットの臨時株主総会は、株式交換の承認を目的として、2025年12月23日(火)に開催される予定です。関心のある方は、この機会に経営統合に関する詳細について直接質問を検討されてはいかがでしょうか。